マルホランド・ドライブ [つれづれ日記]
去年の夏、 Blu-ray を購入して「ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ」を観ました。
繰り返し観たのですが、あまりに謎の多い不可解な作品で、未だ自分なりに納得のいく理解はできていません。しかし、この何とも言い難い不可解さがデヴィッド・リンチ作品の魅力だと思えるようになりました。
「ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ」の映像の美しさと特異さは、私にとって、この作品の大きな魅力になっています。そして、ダギー・ジョーンズの妻ジェイニーE・ジョーンズを演じたナオミ・ワッツの美貌と演技にも強く惹かれるものがありました。
そんなわけで、リンチ作品でナオミ・ワッツが主演している「マルホランド・ドライブ」に興味を持ち、Blu-ray を購入して観てみました。
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とても面白い映画でした。というより、類がないほどに面白い映画でした。
ネタバレになるのでストーリーには触れませんが・・・
非常に不可解で意味不明なシーンがたくさんありますが、観終わって振り返ってみると、ある意味ではとても解りやすい映画でした。「ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ」のような、納得のいく理解に到底辿り着けない作品ではありません。
そして、この作品でのナオミ・ワッツの演技、存在感、圧倒的です。とても素晴らしい女優さんであることを、今更ながらに認識しました。ナオミ・ワッツはこの映画である意味で二つの役を映じていますが、どちらの演技も圧巻です。
ナオミ・ワッツとローラ・ハリングのレズシーン、ナオミ・ワッツの自慰シーン、驚くほどエロティックなシーンがあるのですが、ある意味、あまりいやらしさを感じさせませんでした。迫真の演技ゆえに、逆にいやらしさを感じさせないのだと思いました。
私は「マルホランド・ドライブ」を観て、リンチ作品の魅力にはまり、リンチ作品のトラップに落ちてしまったように思います。
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この写真は「ツイン・ピークス」(オリジナル・シリーズ)が日本で放送された当時に購入した雑誌「銀星俱楽部」のデヴィッド・リンチ特集号です。
ツイン・ピークス完全マニュアルの記事が読みたくて購入しました。ツインピークス完全マニュアルは「ツイン・ピークス」の理解を深めるのにとても役立ちました。
ツインピークス完全マニュアル以外の誌面は、デヴィッド・リンチについての考察(?)や諸作品についての記事でした。これらの記事を読んで「イレイザーヘッド」、「ブルーベルベット」、「ワイルド・アット・ハート」など「ツイン・ピークス」以外のリンチ作品を観てみたいと思いましたが、結局のところ今日まで観ることはありませんでした。
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今回、「マルホランド・ドライブ」を観て、改めて積極的に「ツイン・ピークス」以外のリンチ作品を是非観てみたいという強い欲求に駆られました。「銀星俱楽部」のデヴィッド・リンチ特集号を購入してから30年以上が経ってしまいましたが・・・
次にどのリンチ作品を観るか大いに悩むところです。しかし、こんな悩みも楽しいものなのかも知れません。。。
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ツイン・ピークス Blu-ray ザ・テレビジョン・コレクション
- 出版社/メーカー: パラマウント
- 発売日: 2020/02/27
- メディア: Blu-ray