ゲンコツ電車 [撮影日記]

6月11日(土曜日)
朝、武蔵野線に乗車して東松戸まで、東松戸で北総鉄道に乗り換えて西白井を目指しました。西白井に赴く目的は、『旧7000車両見学ツアー』に参加するためです。北総鉄道訪問は今回が初めてとなります。
私は、この日に4回開催される見学ツアーの10:30~12:00の回に参加です。各回、募集人数は12人でした。
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今から18年ほど前のこととなりますが、大規模システム開発のJV(ジョイントベンチャー)プロジェクトのプロジェクトルームが京急線沿線にあり、数年間、プロジェクトルームにほぼ常駐していたことがありました。
多種多様な電車の走る京急線を眺めて通勤するのは楽しいものでしたが、その中でもひと際目を惹いた車両は北総鉄道7000形でした。フランス国鉄の電気機関車を彷彿とさせるΣ形の前頭部形状の電車が京急線内をかっ飛ばして走る姿は、とてもカッコよかったです。Σ形の前頭部形状で北総鉄道7000形は「ゲンコツ電車」の愛称で親しまれていました。

特徴的なΣ形の前頭部形状
北総鉄道7000形が2007年に引退したことは後日知りました。北総鉄道7000形の現役時代、京急線の撮影には訪れていますが、おそらく現役時代の写真は撮っていないと思います。
唯一、7001号が西白井駅構内でカバーで覆われた状態で保管されていて、今年になってカバーが外されて公開されました。
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『旧7000車両見学ツアー』の模様です、




様々なヘッドマーク、サボ、幕の姿を写真に収めることができました。

大きな脚立も設置されていて、フェンス越しの写真撮影も可能でした。

運転席

貫通扉は外開き式
何より、12人という少人数の車両見学ツアーだったので、ゆったりと、落ち着いて写真を撮ることができて、大満足でした。スタッフの方の色々な裏話を交えたトークも面白く、十二分に楽しめました。
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ツアー終了後、西白井で昼食を摂ることにしました。鉄道写真撮影の時は中華を食べることが多いのですが、この日は中華以外が食べたい気分でした。西白井駅近くに寿司店があったので、そこに入店して昼食を摂りました。
注文したのはランチメニューの「にぎり1.5」と瓶ビール中瓶。久しぶりに、回転寿司以外の食べましたが、カウンターの向こうで職人さんが握ってくれた寿司、新鮮なネタでとても美味しく、特に鰯と鰹は絶品でした。値段もリーズナブルで大満足、とても幸せな気分に浸ることができました。
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昼食後、新鎌ヶ谷で少しだけ撮影しました。

京急600形

京成AE形
もっと粘って撮影しようかとも思いましたが、空模様が怪しくなってきたので、早々に撤収して帰路につきました。
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コロナ禍以降、鉄道イベントは有料・事前申し込み制で参加人数が限られるイベントが主流になってきました。参加人数が限られるため鉄道イベントが狭き門となったことは事実ですが、混乱や喧騒が起こり難くなったことは、私にとっては歓迎すべきことです。
今年は鉄道開業150周年、10月14日の「鉄道の日」に向けて、鉄道各社がどんなイベントを開催するのかが、とても楽しみです。

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西武・電車フェスタ2022 [撮影日記]

6月4日(土曜日)
池袋駅で、西武特急(Laview)「ちちぶ11号」に乗車して飯能を目指しました。最終目的地は西武池袋線の高麗駅です。
高麗駅に赴く目的は、武蔵丘車両検修場で開催される完全事前申込制の「西武・電車フェスタ2022」に参加するためです。西武鉄道のイベントは、横瀬車両基地、保谷電留線で開催されたイベントに参加したことはありましたが、武蔵丘車両検修場で開催されるイベントへの参加は初めてです。
001系Laview、とても快適な車両です。私が乗車したことのある車両で、001系Laviewに匹敵するくらい快適に感じられた車両は、大阪単身生活時代によく利用した近鉄21000系(更新車)アーバンライナーplusだけです。
池袋から飯能までは僅か38分ですが、特急料金を支払ってLaviewに乗車したのは、001系の贅沢な車内でビールが飲みたかったからです。
飯能駅から高麗駅までは「西武・電車フェスタ2022」開催に合わせて運転される臨時列車に乗車しました。臨時列車は近江鉄道塗色の101系での運行です。
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トラバーサーによる車両入換実演



車両検修場の内部でしか見ることのできない光景です。

西武6000系6001F
「西武・電車フェスタ2022」の直通ツアー列車が武蔵丘車両検修場に到着

6000系デビュー30周年記念ヘッドマーク
東京メトロ有楽町線・副都心線直通非対応の6001Fは新宿線所属ですが、池袋発のツアー列車として運行されました。
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イベント終了後、高麗駅で少し撮影しました。今回も(?) “AIサーボAF”で撮影中に、バッテリー切れとCFカードの“CELL FULL” をやらかしてしまい、納得のいく写真が撮れませんでした。

西武4000系


西武101系 近江鉄道塗色
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高麗駅での撮影後に仏子駅まで向かい、「西武・電車フェスタ2022」の直通ツアー列車の復路を撮影することとしました。

西武001系Laview

西武6000系6001F
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朝から(缶ビール以外は)飲まず食わずでしたが、「西武・電車フェスタ2022」の直通ツアー列車の復路を撮影後、仏子駅から飯能駅まで戻り、「ぎょうざの満州」で、もやしラーメンと焼餃子、そして生ビール2杯で幸せな気分になりました。
そして、更に幸せな気分になるべく、缶ビールを買い込んで、飯能始発の西武特急(Laview)「むさし38号」に乗車、帰路につきました。
「西武・電車フェスタ2022」、鉄分が濃い人向けというよりはファミリー向けのイベントという印象を受けましたが、久々に大規模イベントの活気を味わうことができました。

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初夏の極楽寺 [撮影日記]

5月22日(日曜日)
朝、ビールロング缶を買い込んで、大宮駅から湘南新宿ライン熱海行きのグリーン車に乗車しました。目的地は江ノ島電鉄極楽寺駅です。
極楽寺駅に赴く目的は江ノ島電鉄極楽寺検車区で開催される「江ノ電108号&305号ツーショット撮影会」に参加するためです。
昨今、コロナ禍の影響で有料・事前申し込み制の鉄道イベントが主流になってきました。
今年に入ってから、参加したいと思う有料・事前申し込み制のイベントが多々ありましたが、先着順受付、抽選制、いずれも全て敗退で、10連敗ほどの惨憺たる結果でした。
「江ノ電108号&305号ツーショット撮影会」は、私にとって、久しぶりに参加できる有料・事前申し込み制のイベントとなり、とても楽しみにしていました。
江ノ島電鉄(江ノ電)を撮影するのは、実に今回が初めてのことになります。江ノ電は子供のころから数多く乗車しています。近年では家族で鎌倉に遊びに行くときはクルマで江の島まで行って、江の島近隣の駐車場にクルマを駐めて、江ノ電で鎌倉方面に向かうことが多いです。江ノ電との付き合いはとても長いのですが、今まで江ノ電にカメラを向けたことはありませんでした。
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鎌倉駅で湘南新宿ラインを下車して、江ノ電の一日乗車券「のりおくん」を購入して、江ノ電で極楽寺駅に向かいました。

極楽寺駅到着は9時30分過ぎ、私が参加する撮影会は10時30分開始の回なので、かなり間が空きます。
そこで、駅周辺を散策して、極楽寺を訪れてみました。私は、神社仏閣を観て回る趣味はないのですが、新緑と静寂の中に佇む極楽寺の本堂を眺めていると、とても心に安らぎを感じることができました。
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305-355
江ノ電の顔です。外観はクラシカルですが、カルダン駆動、電気指令式ブレーキに更新されています。

108
「タンコロ」の愛称で親しまれています。自走可能な状態で保存されています。
撮影会のスタッフの方がサービス精神に溢れていて、1時間の撮影会、存分に楽しめました。とてもいい撮影会でした。
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撮影会終了後は一日乗車券「のりおくん」を活かして、途中下車して江ノ電を撮影しながら藤沢方面に向かいました。


龍口寺交差点
この景観を観ると軌道(路面電車)ですが、江ノ電は鉄道です。

10形

1000形
吊り掛け駆動で懐かしいモーター音を響かせてくれます。
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藤沢駅に着いて、無性に冷たいビールと焼餃子が食べたくなり、「餃子の王将」藤沢駅前店で、餃子よく焼き2人前、野菜炒め、生ビール2杯、かなり幸せな気分になることができました。
昼食後、再び、江ノ電に乗車して鎌倉駅まで戻り、横須賀線に乗り換えて逗子駅を目指しました。
逗子駅を目指す理由は、E235系への置き換えが進んでいるE217系を撮影するためです。E217系は私が大好きな電車ですが、今まで意識して写真を撮ったことがなかったので、今のうちに写真を撮っておこうと思った次第です。


E217系 付属編成
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ビールロング缶を買い込んで逗子駅始発の上野東京ラインのグリーン車に乗車、帰路につきました。
缶ビール片手に車窓を眺めつつ、好天に恵まれた初夏の日差しを浴びて過ごした、楽しい一日のことを振り返りました。そして次回は鉄道抜きで、江の島、鎌倉を楽しみたいとぼんやりと考えていました。

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静岡鉄道撮影記 [撮影日記]

5月14日(土曜日)
早朝、大宮駅から上野東京ライン熱海行きのグリーン車に乗車しました。目的地は静岡鉄道長沼駅です。
静岡鉄道に赴く目的は「グランシップ トレインフェスタ2022」にあわせて長沼車庫で展示される「デワ1」を撮影するためです。静岡鉄道「デワ1」は長年、実物を見てみたいと考えていた車両です。今回、長年の夢を叶えるべく(?)、初めて静岡鉄道を訪問しました。
当初、5月14日は秩父鉄道の「わくわく鉄道フェスタ」に参加するつもりでした。昨年の「わくわく鉄道フェスタ」で秩父名物ホルモン焼きを肴に秩父の地酒、秩父ワイン、秩父地ビールをたくさん飲んで、昼間から幸せな気分になれたので、今年も参加することを目論んでしました。
しかし、長沼車庫で「デワ1」が展示されることを知って、急遽、予定を変更した次第です。
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熱海駅で一旦、改札を出てJR東海の切符を買って再度入場して、草薙駅まで向かいました。草薙駅まで乗車した車両は313系8000番台でした。中京地区の有料定員制快速列車「セントラルライナー」に使用されていた313系8000番台、転換クロスシートの車内はとても快適でした。
草薙駅で静岡鉄道に乗り換えて、長沼駅を目指しました。草薙駅から乗車したA3000形、モダンで斬新なデザイン、とても好ましい車両でした。
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デワ1
サイドごとに社紋(ロゴマーク)が新と旧となっています。レストアされてとても綺麗です。
直前まで雨が降っていたせいか、最初は庫内で展示されていましたが、天気が回復したので庫外に出てきました。

1000形
1000形車両運転体験で使用された編成です。サイドは東急7200系と瓜二つです。






A3000形
全7色のラインナップ中、6色を撮影できました。ピンクも運用に入っていたのですが、撮り逃がしてしまいました。
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この日は大宮から熱海のグリーン車内で、往路で焼きそばパンを1つ食べて、往路復路ビールロング缶を1缶ずつ飲みましたが、時間がなくて午後8時過ぎまで十分な食事を摂りませんでした。
さすがにお腹が空いたので、地元に戻っての帰路「餃子の王将」に立ち寄り、餃子よく焼き2人前、エビチリ、生ビール2杯で一息ついて、一日を締めくくりました。
往復で8時間以上列車に乗っていましたが、不思議とあまり疲れは感じませんでした。長年、見たいと思っていた車両を見ることができて、私的には充実した一日となりました。

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伊豆箱根鉄道撮影記 [撮影日記]

5月3日(憲法記念日)
伊豆箱根鉄道駿豆線の撮影に行きました。一眼レフカメラを持って出かけるのは、建国記念日の秩父鉄道訪問以来となります。
今まで伊豆箱根鉄道駿豆線を撮影したのは、約20年前に大場工場の公開イベントの一度だけです。この時も無論のこと(?)、私一人でイベントに赴くつもりだったのですが、前日になって珍しく嫁さんと当時小学校低学年だった息子が一緒に行きたいと言い出して、家族三人でクルマで出掛けました。三島駅のパーキングにクルマを駐めて駿豆線に乗って大場まで向かいました。家族三人でED33の運転台に入ったことを憶えてます。
今回、約20年振りに伊豆箱根鉄道駿豆線を訪問する目的は、ED31形電気機関車のリペイントを記念して、ED32・ED33が大場駅→修善寺駅→大場駅で重連運行されるのを撮影するためです、
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5月3日早朝、赤羽駅から上野東京ライン熱海行きのグリーン車に乗車、いつものようにビールロング缶を買い込んでの乗車です。早朝だったこともあってか、連休中の湘南方面の列車にもかかわらず、グリーン車は空いていて、熱海まで快適に乗車できました。
熱海から先、三島まではJR東海となるのですが、JR東日本エリアで入場したSUICAではJR東海エリアでは出場できません。一旦、熱海駅で改札を出てJR東海の切符を買わなくてはならないため、とても不便に思います。会社こそ違えど同じ東海道本線、何とかできないのでしょうか・・・
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三島駅で伊豆箱根鉄道の「駿豆線一日乗り放題乗車券」を購入、先ず大場に向かいました。駿豆線の土地勘は皆無なので、先ず、ED32・ED33が大場工場から本線に出てくるところを撮影しようと目論みました。しかし、土地勘が無いため、適当な場所でカメラを構えることができず、満足な写真が撮れませんでした。直ぐに後続の列車でED32・ED33を追っかけて、往路復路共に先回りしての撮影です。

完全アウェイ(?)で土地勘が無く、ED32・ED33の走り方(運転速度や停止位置など)、人の映り込みが把握できていなかったため、シャッター速度や絞りが適切ではなく、構図がおかしな写真を量産してしまいました。また、近づいてくる/遠ざかる列車の撮影でAFモード「AI SERVO」ではなく「AI FOCUS」を初めて試用しましたが、PC画面で写真を拡大して確認するとピントが甘いように思えました。したがって、アップした写真にはDPPでかなり手を入れているものがあります。

ED32・ED33は現役で活躍する唯一の東芝戦時型凸型電気機関車となる貴重な存在です。同系機は本来は板台枠台車ですがED31形はTR22を履いています。今回、リペイントされて綺麗な姿となりました。
次回、ED32・ED33が運行されるときには、今回の経験を活かして撮影に臨みたいと思います。
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伊豆箱根鉄道は地方私鉄には珍しく自社発注車両が主力として活躍しています。

3000系 普通鋼車体の一次形

7000系
転換クロスシートの車内は快適でした。
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撮影を終えて三島駅まで戻りました。三島と言ったら鰻、私の大好物です。是非、鰻を食べて帰りたいと思い、駅前の鰻屋を探したのですが、お昼時過ぎの中途半端な時間のせいがどの店も準備中、空いている店を一軒見つけましたが店の外までお客さんが待っていて、三島で鰻を食べることは断念し熱海に向かいました。
熱海駅周辺、改札口、券売機、タクシー乗り場など、ビックリするほどの観光客で溢れ返っていました。駅前のビル2Fの和食処で「地あじあたみづくし御膳」と瓶ビール(中瓶)の少し遅い昼食を摂りました。新鮮な鯵たたきとサクサクの鰺フライ、とても美味しかったです。
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211系5600番台 5600番台は狭小トンネル対応
JR東海211系は順次投入される315系への置き換えが発表されています。
熱海駅で上野東京ラインのグリーン車にビールロング缶を買い込んで乗車、大宮駅までの乗車です。グリーン車は始発の熱海駅で既にかなりの乗車率、途中駅でほぼ満席となりました。
撮影した写真はいまいちでしたが、天候に恵まれて楽しい一日を過ごすことができました。三島の鰻は次回の楽しみとして取っておきます。。。

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ヘアピン・サーカス [つれづれ日記]

「ヘアピン・サーカス」、1972年4月に公開された日本映画です。先日、Blu-rayを購入して観ました。
かなり期待して観たのですが、想像を遥かに超える素晴らしい映画でした。
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原作は五木寛之の同名の短編小説です。
この映画の公開は1972年4月、私が高校に入学した時です。自動車運転免許を取得できる年齢ではありませんでしたが、中学から高校時代は一時的(?)に鉄道よりも圧倒的にクルマへの関心が高く、クルマが主役のこの映画には興味津々でした.。しかし、残念ながら映画を観るタイミングを逸してしまい、早50年が経ってしまいました。
映画公開の数年後、五木寛之の短編小説集で「ヘアピン・サーカス」を読みましたが、小説にはあまり感銘を受けなかったっことを憶えています。
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主人公は「島尾俊也」、元レーサー、ライバルだったレーサーをマカオグランプリで競り合って事故死させてしまったことから、レーサーを辞めて今は自動車教習所の個人指導員となっています。
ある日、高速道路で挑発に乗ってきそうなカモとなるクルマを見つけて、スピードを競ってコーナーで事故に追い込む若者のグループを目にします。
第一次世界大戦のドイツ軍撃墜王リヒトホーフェンの第一戦闘航空団に因んで、若者たちは自らを「ヘアピン・サーカス」と呼び、スピードを競うことを “空中戦”、事故に追い込むことを‘’撃墜‘’と呼んでいた。
グループのリーダー格の女性「小森美樹」は、主人公が個人指導員としてクルマの運転を教えた教え子でした。
主人公の忠告にもかかわらず、グループは空中戦を続け、撃墜されるカモが増えていきます。
そして、主人公はカモを探しにやってきたグループの挑発に乗ったふりをして、グループのメンバを次々と撃墜、最後、一対一の空中戦でリーダー格の女性を撃墜する。
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主人公を演じたのは見崎清志、トヨタワークスのレーシングドライバーです。
当時、初代セリカ、初代カローラレビン/スプリンタートレノなど、ツーリングカーレースでの活躍が特に印象に残るレーシングドライバーです。1973年から富士グランチャンピオンシリーズにも参戦、ローラT290やマー745BMWでの活躍も記憶に残っています。
見崎清志さんの端正な顔立ちとアンニュイな雰囲気、レーサーの過去を引きずっている少し影があるニヒルな個人指導員の役柄にピッタリです。
「ヘアピン・サーカス」のリーダー格を演じる女優は江夏夕子(A級ライセンス保持者)です。
1972年の富士グランチャンピオンシリーズでレースクイーンをつとめていたことが記憶に残っています。スピードに取り憑かれて空中戦に興じる小生意気な若き女性の役を好演しています。
リーダー格の女性の取り巻きの「アキラ」と「ター坊」は、やはりトヨタと所縁のあるレーシング・ドライバーが演じています。
「アキラ」を演じるのは舘信秀、のちに「トムス」を設立して社長に就任、トヨタのワークスチーム「トヨタ・チーム・トムス」の監督も務めました。
「ター坊」を演じるのは佐藤文康、残念ながら1983年5月、富士グランチャンピオンシリーズの第2戦の練習走行中に事故で亡くなりました。
舘信秀さん、佐藤文康さん、演技ではなく地で行っているのかと思うくらい、軽薄なチンピラ風情のワルの役にはまっています。

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オートモビル・ディレクターは元トヨタワークスのレーシングドライバー大坪善男、トヨタを去って映画界に入った経歴の持ち主です。
Blu-rayの映像特典の関係者インタビューで語られているように、公道での走行シーンの撮影は全て無許可で行なわれたとのことです。運転したのは見崎清志、舘信秀、佐藤文康、大坪善男、そして「小森美樹」の運転シーンは江夏夕子のアップのシーンを除いて、大坪善男、舘信秀の運転です。
撮影はコマ落とししてスピード感を出すことはせずに、標準コマで映像のままのスピードを出しての撮影です。夜の首都高そして対向車のある都会の一般道、息を呑むような信じられないスピードでクルマを走らせています。
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「ヘアピン・サーカス」、ジャズを抜きにすると語ることができない映画です。この映画の一方の主役がジャズと言っても過言ではありますん。
菊池雅章が音楽を担当しています。
撮影されたラッシュを観ながら、菊池雅章クインテットが即興で演奏した音楽は素晴らしいの一言です。スピードと刹那的な音楽、胸騒ぎのような緊張感を生んでいます。
1960年代末から70年代のエレクトリック・マイルスを彷彿とさせるサウンド、映画音楽の概念を超越しています。映像と音楽の対等なぶつかり合いはとても新鮮で見事です。
主人公のライバルで事故死したレーサーの婚約者を笠井紀美子が演じていることも、ジャズファンには嬉しいです。一瞬だけですが彼女が歌っているシーンも観ることができます。

菊池雅章クインテットの演奏はサウンドトラック・アルバム(CD)として発売されていましたが、残念ながら廃盤になっています。とても素晴らしい演奏なのでレコード会社には再発売を望みたいです。
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そして、この映画のもう一方の主役はもちろんクルマです。1960年代後半から1970年代初めの名車たちが登場します。
「小森美樹」はトヨタ2000GT、「島尾俊也」はサバンナクーペGSⅡ(RX-3、10Aエンジン搭載の初期モデル)、「アキラ」はセリカ1600GT(初代ダルマセリカ)、「ター坊」はアルファロメオ1750GTVをドライブします。これらの名車たちが疾走するシーン、クルマ好きには堪りません。
Blu-rayの映像特典の関係者インタビューで大坪善男さんは、「小森美樹」がドライブしたトヨタ2000GTはアルミボディ製で1966年のスピード・トライアル向けに作られた車両だったと話されています。

1972年4月の映画公開当時、既にトヨタ2000GTの生産は終了していました。走る芸術品トヨタ2000GTは超別格としても、セリカ1600GT、サバンナクーペGSⅡも抜群のカッコよさです。当時の国産車、今日の国産車には感じられなくなったニッポンのクルマとしてのアイデンティティがあり、とても魅力があります。

撮影に使用されたクルマは、この4台とマカオグランプリのシーンに登場するホンダ1300のエンジンを搭載した2座席レーシングカーのワールドAC7、エバ・カンナムを含め、全て大坪善男さんの所有だったと関係者インタビューで明かしています。
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夜の首都高、夜の都会を疾走するいにしえの名車の映像、名車が奏でるエキゾーストノートと鮮烈なジャズの絡み合い、この映画のかけがえのない魅力です。
いにしえのモータースポーツを懐かしみ、ジャズが好きな私に深い感銘を与えてくれました。
もしも、私が50年前、1972年の公開時にこの映画を観ていたら、もしかしたら、ここまでの感銘は受けなかったかも知れません。
50年前、トヨタ2000GTは滅多には見掛けませんでしたが、サバンナクーペGSⅡやセリカ1600GTは当たり前のように公道を走っていました。中学時代の友人のお父さんも乗っていました。
50年前、私はジャズには出会ってはいませんでした。ジャズを聴くようになったのは、それから4年後のことです。
今の私が抱いている、いにしえのモータースポーツやクルマを懐かしむ気持ちとジャズを友と思う気持ちが、「ヘアピン・サーカス」を観て深い感銘を与えてくれたのだと思います。
この映画を観て、エキゾーストノートがクルマの魅力には不可欠であることを再認識しました。EVには決して乗るまいと決意を新たにしました(?)。
それにしても、初代サバンナ、初代セリカ、ため息が出るほどカッコいいなぁ! もう、こんな国産車は現れないだろうなぁ・・・
そして、トヨタ2000GT、まさに走る宝石です。私にはトヨタ2000GTより美しいクルマは思い浮かびません。。。

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赤いクルマ [つれづれ日記]

先月のことになりますが、愛車F20を5年目の車検に出しました。不慮の出来事で前愛車E87から乗り換えて、早いもので5年が経ちました。
車検を終えた愛車を引き取りに行った帰路のドライブで、愛車の走り、乗り心地が見違えるように良くなったことに驚きました。
エンジンはとても軽やかに回り、エンジン音も抜けの良い音になりました。乗り心地は角が取れた印象です。乗り心地が良くなったことも貢献しているのかも知れませんが、加速もよりスムーズになった感じです。未だに運転免許を取らず助手席に乗る息子も“乗り心地が良くなった”との感想を漏らしていました。
交換した走りに関係ありそうなパーツは、エンジンオイル、オイルフィルター、バッテリー、タイヤです。エンジンオイル、オイルフィルターは1回/12ヶ月で交換していました。バッテリーの交換は2回目です。タイヤ交換は3万Km弱走行して今回が初めて、新車装着タイヤと同じブリヂストンTURANZAに交換しました。
今までの車検、12ヶ月点検を終えたときよりも、断然、クルマの走り、乗り心地が良くなったことが不思議でなりません。タイヤ交換の影響が大きいのかも知れません・・・
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愛車を車検に出している間の代車は赤いF40(念のため?フェラーリではありません)、2週間弱運転しました。今まで、赤いクルマのオーナーにはなったことはありませんが、鮮やかな赤はとても好きな色です。。。
FR(F20)からFF(F40)になりますしたが、強くアクセルを踏み込んだ時の加速感には、当たり前ですが違いがあります。後ろから押されるような感覚はF40にはありません。
ステアリングの剛性感はF40が一歩上、非常に安定感、安心感があります。ステアリングの握りがF20より太いこと、ステアリングの材質が手によく馴染むことも、剛性感の演出に一役買っているのかも知れません。
エンジンのフィーリングは私のF20よりはざらついた感じで、エンジン音の抜けも良くありませんでした。走行距離の関係かも知れませんが、液晶メーターパネルに走行距離を表示させる方法が解りませんでした。
アイドリングストップの再始動時の振動もF20よりも大きかったです。FF化に伴うエンジンレイアウトの変更が影響しているのかも知れません。
F40はF20に比べて運転席周りの居住性が大幅に改善されていますが、E87が持っていたの運転席周りのタイトでスポーティーな感覚が、F20からF40とモデルチェンジするごとに希薄になってしまったことは、かなり残念です。
左右別々に温度調節できるエアコン、運転席からトランク(リアハッチ)の開閉ができること、大型になったセンターディスプレイなど、装備品はF20より充実しています。但し、パーキングブレーキがレバーではなくスイッチに変更されたことは、慣れの問題もあるかもしれませんが、スピーディーな操作ができないように思えました。
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私はコンパクトなクルマが好きで、F20が3台目の欧州Cセグメントのクルマとなります。今のところクルマを買い替えることは考えていませんが、最近とても気になるクルマがあります。
それは、トヨタGR86、スバルBRZ。ショートストロークの水平対向NAエンジン、FR、スペックがとても魅力的です。GR86とBRZで味付けを変えているところも興味深いです。
一度、試乗してみたいですが、試乗すると後戻りができなくなる気がするので、当面、止めておきます。。。

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いにしえの記憶第2章(その18) [いにしえの記憶]

過ぎ去った日々に徐々に埋もれていく、遠い日のいにしえの記憶
高橋国光さんが3月16日に亡くなったとの悲しいニュースが流れました。
日本のモータースポーツ黎明期から活躍してきたレーサー(レーシングドライバー)高橋国光さんについて、私のいにしえの記憶を少し記してみます。
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先ず思い浮かぶのは、ニッサンワークスチームの一員としてR38シリーズをドライブした1960年代の日本グランプリの記憶です。

第4回日本グランプリ(1967)、決勝レース序盤、トップを走行する生沢徹の白いポルシェ906と2番手を走行する高橋国光の赤いニッサンR380のデッドヒート。高橋国光は生沢徹を追い詰め、生沢徹のポルシェ906はS字コーナーで堪えきれずスピンしてコースアウト、巻き込まれた高橋国光のニッサンR380もコースアウト。2車ともにエンジンストールしましたが、生沢徹のポルシェ906は素早く再始動してレース復帰、高橋国光のニッサンR380は再始動に手間取り周回遅れに。
優勝は生沢徹、高橋国光は同一周回に戻したものの2位に終わりました。
第5回日本グランプリ(1968)、高橋国光は左右分割式のエアロスタビライザーを備えた“怪鳥”ニッサンR381をドライブして、予選でポールポジションを獲得。決勝レース序盤、北野元のニッサンR381、田中健二郎のローラT70MkⅢとトップ争いを演じ、北野元のニッサンR381をかわしてトップに立ちましたが、駆動系(リアハブ)のトラブルで後退、リタイア。
優勝は北野元、タキ・レーシングチームからエントリーしたポルシェ910をドライブする生沢徹が2位に入りました。
第6回日本グランプリ(1969)、決勝レース序盤、川合稔のドライブするトヨタ7(5L)、ジョー・シフェールのドライブするポルシェ917と高橋国光のドライブするニッサンR382がトップを争い、一時、高橋国光はトップに立ったものの、エンジン(インジェクション)の不調でピットインして後退、結果10位に終わりました。
因みに、優勝は黒沢元治、2位は北野元のニッサンR382がワンツーフィニッシュ、3位は川合稔のトヨタ7でした。
日本グランプリ優勝のチャンスを3回逃し、この頃から高橋国光は、“無冠の帝王”と呼ばれるようになりました。
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次に思い浮かぶのは、1970年代、酒井レーシングからエントリーした富士グランチャンピオンシリーズ(グラチャン)での記憶です。
高橋国光のグラチャンデビューは1973年の第4戦富士インター200マイルレースでした。ミノルタカラーのマーチ735BMWをドライブして3位となりました。2ヒート制レースの第2ヒート終盤、3位を走るチームオーナーの酒井正に2位の座を譲ってランデブー走行でチェッカーを受けました。黄色いミノルタカラーのマーチ735BMWが連なって走行するシーンが今でも強烈に印象に残っています。
因みに、優勝はヒーローズレーシングからエントリーした、黒沢元治がドライブするマーチ735BMWでした。
高橋国光のグラチャン初優勝は、1974年の第2戦富士グラン300キロレースです。1974シーズンから由良卓也氏がデザインしたロングテールボディに換装したマーチ735BMWで、2ヒート制レースの第1ヒートを制しました。そして、運命の第2ヒート、ローリングスタート直後の黒沢元治の犯罪行為に等しい愚行が原因となった多重衝突事故により、風戸裕(シェブロンB26BMW)、鈴木誠一(ローラT292BDA)の両ドライバーが焼死、第2ヒートは中止されました。
第1ヒートの結果が、そのままレースの最終結果となり、優勝は高橋国光、2位が黒沢元治(マーチ745BMW)、3位が北野元(マーチ735BMW)となりました。
富士スピードウェイの名物だった30度バンクを使った最後のレースを制したのが高橋国光でした。
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・ニッサンワークス時代、伝説となったスカイライン2000GT-R(ハコスカ)での活躍
・1977年F1日本グランプリ、ティレル007での力走
・全日本スポーツプロトタイプカー選手権(JSPC)、アドバン・ポルシェ956/962Cでの圧倒的な強さ
・全日本ツーリングカー選手権(JTC)、アドバン・スカイラインGT-R(R32)での活躍
・ルマン24時間レース、ポルシェ956/962C、ホンダNSXでの挑戦
高橋国光さんのレースでの活躍の記憶、書き始めるときりがありません。高橋国光さんは、数多くのレースで輝かしい活躍を見せてくれて、モータースポーツファンの心を捉えて離しませんでした。
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私がモータースポーツに興味を持った1960年代、寧ろ、今日よりも世間一般の人々のモータースポーツへの関心は高かったと思います。レーサーの名前も世間に浸透し、自動車雑誌以外でもレーサーの話題が誌面を賑わせていました。そして、毎週末のようにレースやジムカーナのテレビ番組が放送されていました。
私の小学校の卒業アルバム、卒業文集に将来なりたい職業にレーサー、将来の夢は日本グランプリ優勝と書くクラスメイトが何人も居ました。
高橋国光さんの訃報を耳にして、いにしえのモータースポーツシーンを懐かしむ自分が居ました。
今頃、天国で、高橋国光さんは師匠だった田中健二郎さんと昔話に花を咲かせいるかもしれません・・・
高橋国光さんのご冥福を心よりお祈りします。

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プリンス/ニッサン―R380/R381/R382/R383 (スポーツカープロファイルシリーズ)
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Racing on - レーシングオン - No. 512 富士グランチャン (ニューズムック)
- 出版社/メーカー: 三栄書房
- 発売日: 2021/04/01
- メディア: ムック
5拍子 [音楽]

「ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ」の Part4、ダギー・ジョーンズ家の食卓のシーンで Dave Brubeck Quartet の "Take Five" が流れます。私は、ダギーのコミカルな仕草によくマッチした素晴らしい選曲と思いながら、このシーンを観ていました。
Paul Desmond が作曲した5/4拍子の "Take Five" 、あまりにも有名なこの曲は Dave Brubeck Quartet のアルバム「Time Out」に収録されています。
ジャズ名盤100選など、ジャズの名盤を語るときに必ず登場する「Time Out」ですが、私はこのアルバムを持ってはいません。Paul Desmond の柔らかい、温かみのあるアルトサックスの音色が私の好みでないことが、このアルバムに食指が動かない理由だと思います。
しかし、「ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ」のPart4 を観て、 CDで "Take Five" を聴きたくなり、「Time Out」以外でこの曲が収録されているアルバムを探していました。"Take Five" は数多くのアーティストが演奏していますが、レビューを読んで私の目を惹いたのは、George Benson の「Bad Benson」でした。そんな訳で、先日、「Bad Benson」を購入して聴いてみました。
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George Benson のアルバムは数枚持っていますが、好きなアーティストではなく、持っているアルバムもあまり聴いたことがありません。私にとって George Benson はジャズギタリストとしての印象は希薄で、ヴォーカリストとしての印象の方が強いです。若い頃、ドライブの時に Quincy Jones がプロデュースした「Give Me the Night」を好んで流してはいましたが・・・
こんな記憶と印象しか持ち合わせていなかった George Benson でしたが、「Bad Benson」に収録された "Take Five" を聴いて、驚愕しました! そして、今更ながら George Benson はジャズギタリストだったことを認識しました。
"Take Five" の George Benson のソロ、アドリブは鳥肌が立つくらいに素晴らしいです。 George Bensonのスリリングなギター、聴かせてくれます。文句なしです!
George Benson が、これほど歌心溢れたギターを弾くとは想像しませんでした。
George Benson のソロに続く、Kenny Barron のピアノソロも George Benson のソロに負けず劣らず素晴らしいです。そして、バックの Phil Upchurch のリズムギター、Steve Gadd のドラムスが George Benson と Kenny Barron を一層引き立ててくれています。
久しぶりに、聴いていて熱くなれるジャズ・アルバムに出会えました。"Take Five" の素晴らしさは際立っていますが、他の収録曲も素晴らしいです。
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George Benson、何か先入観に邪魔されて食わず嫌いだったのかも知れません。
長年、音楽を聴いてきて、“良い音楽に出会うには心を開かなくてはいけない” と反省したことが何回かありましたが、「Bad Benson」を聴いて、またもや反省させられました。
まあ、何れにしても、素晴しい音楽との出会いは大切にしていきたいです。

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ツイン・ピークス Blu-ray ザ・テレビジョン・コレクション
- 出版社/メーカー: パラマウント
- 発売日: 2020/02/27
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クリティカルチェーン [PMP]

しばらく、PMP資格更新に向けたPDU獲得のための勉強(?)を止めていたのですが、2023年1月までのCCRサイクルが残り1年を切ったので勉強を再開することにしました。
そんなわけで、プロジェクトマネジメント関連の書籍を約9か月ぶりに読みました。
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読んだ書籍は、エリヤフ・ゴールドラット著「クリティカルチェーン」です。
“なぜ、プロジェクトは予定通りに進まないのか?” のサブタイトルが付いたこの本、プロジェクトマネジメントに関する理論が解りやすく述べられているだけでなく、話の展開が巧みで読み物としてもとても面白かったです。
エクゼクティブMBA教授リックの講義を通して語られるプロジェクトマネジメントの理論、リックの大学での処遇の行方、リックと妻の価値観の相違など、読んでいて飽きることはありませんでした。
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単身で大阪の会社で働いていた頃、システム開発を発注していた大手ソフトウェアハウスのマネージャがWBSにプロジェクト・バッファーを設け、タイムマネジメントのやり方を変更したいと提案してきたことがありました。プロジェクト・バッファーを設ける代わりに、WBSの個々のワークパッケージの余裕(バッファー)は排除するという提案でした。
私はそのソフトウェアハウスのプロジェクトのタイムマネジメントにはEVM(Earned Value Management)を導入させていました。提案内容とEVMによる定量的なタイムマネジメントとの関係性が不明瞭だったので、提案を却下した記憶があります。
今思うと、その提案の背景には「クリティカルチェーン」で述べられた理論があったのかも知れません。そして、短絡的に提案を却下するのではなく、上手くEV(Earned Value)を評価する方法を考えることができたのかも知れません。
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読書を終えて、本日、PDUを申請しました。申請したPDUはTechnical 6.75PDUです。
申請してすぐに、PMIのサイトにログインして、myPMIのDashboardを確認するとclaimはapprovedとなっていました。
これで、2023年1月までのCCRサイクルで46PDUを獲得したことになります。60PDUがPMP資格更新に必要となるので、CCRサイクル終了までにあと14PDU獲得しなければなりません。
PM業務に携わっているので、8PDUは実務(Work as a Practitioner)で獲得できるので、残りは6PDUとなります。
丁度、次に読んでみたい本が見つかったので、早めに読んでPDU申請してPMP資格を更新したいと考えています。

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プロジェクトマネジメント知識体系ガイド PMBOKガイド 第6版(日本語)
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