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The Long And Winding Road [音楽]

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フィル・スペクターが、刑務医療施設内で亡くなったとのニュースが報じられました。

私が、フィル・スペクターがプロデュースしたアルバムで真っ先に頭に浮かぶのは、やはりザ・ビートルズの「Let It Be」です。
ポール・マッカートニーが “The Long And Winding Road” にフィル・スペクターが加えたオーケストラ・アレンジに対して、強い不満を持ったというのは有名な話ですが、“The Long And Winding Road” はフィル・スペクターのアレンジがあってこその楽曲であると、私は考えています。
因みに、ポール・マッカートニーのコンサートで演奏される “The Long And Winding Road” はフィル・スペクターのアレンジを踏襲しています。

フィル・スペクターがプロデュースしたアルバムで、「Let It Be」の次に私の頭に浮かぶ作品は、ザ・ビートルズ解散後のソロアルバムとして名盤の誉れ高い、ジョージ・ハリスンの「All Things Must Pass」、ジョン・レノンの「Imagine」です。どちらも、ロック史を語る上では外すことのできない傑作中の傑作です。

輝かしい経歴を持ち、ロックの殿堂入りを果たしたフィル・スペクターが、2003年に女優殺害の容疑で逮捕、2009年に有罪が確定して殺人罪で収監されたとのニュースが流れたとき、とても驚いたことを今でも憶えています。

奇行が目立つエキセントリックな人物と伝えられていたフィル・スペクター、まさに「天才と何とかは紙一重」という言葉か当てはまるのかも知れません。

このニュースを耳にして、久しぶりに「Let It Be」を聴いて、希代の天才音楽プロデューサーを偲んでみようと思います。


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