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The Long And Winding Road [音楽]

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フィル・スペクターが、刑務医療施設内で亡くなったとのニュースが報じられました。

私が、フィル・スペクターがプロデュースしたアルバムで真っ先に頭に浮かぶのは、やはりザ・ビートルズの「Let It Be」です。
ポール・マッカートニーが “The Long And Winding Road” にフィル・スペクターが加えたオーケストラ・アレンジに対して、強い不満を持ったというのは有名な話ですが、“The Long And Winding Road” はフィル・スペクターのアレンジがあってこその楽曲であると、私は考えています。
因みに、ポール・マッカートニーのコンサートで演奏される “The Long And Winding Road” はフィル・スペクターのアレンジを踏襲しています。

フィル・スペクターがプロデュースしたアルバムで、「Let It Be」の次に私の頭に浮かぶ作品は、ザ・ビートルズ解散後のソロアルバムとして名盤の誉れ高い、ジョージ・ハリスンの「All Things Must Pass」、ジョン・レノンの「Imagine」です。どちらも、ロック史を語る上では外すことのできない傑作中の傑作です。

輝かしい経歴を持ち、ロックの殿堂入りを果たしたフィル・スペクターが、2003年に女優殺害の容疑で逮捕、2009年に有罪が確定して殺人罪で収監されたとのニュースが流れたとき、とても驚いたことを今でも憶えています。

奇行が目立つエキセントリックな人物と伝えられていたフィル・スペクター、まさに「天才と何とかは紙一重」という言葉か当てはまるのかも知れません。

このニュースを耳にして、久しぶりに「Let It Be」を聴いて、希代の天才音楽プロデューサーを偲んでみようと思います。


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コメント 10

ironbridge

芝浦鉄親父さん、今日は。
この“The Long And Winding Road”ですが、音楽のすばらしい。今でもFMで流れますね。
しかし題名の〝long〟理解できましたが〝Winding Road〟が理解できませんでした。仕事でイギリスの田舎へ出張した時、まさにこの〝Winding Road〟を車で走りました。やっと納得できました。

by ironbridge (2021-01-19 10:53) 

トモミ

プロデューサーという仕事、一般にはなかなか理解し辛いですが並や大抵の重責ではないですよねぇ!

by トモミ (2021-01-19 16:02) 

芝浦鉄親父

ironbridgeさま、こんばんは。
“The Long And Winding Road” 名曲ですね!
この1曲だけで、ポール・マッカートニーが作曲家として、至高の存在であることが解る気がします。
素晴らしい音楽は、いつまでも色褪せることなく、逆に、時とともに輝きを増すように思えます。
by 芝浦鉄親父 (2021-01-19 20:21) 

芝浦鉄親父

トモミさま、こんばんは、
プロデューサーはアーティストとその作品、レコードレーベルの価値に大きく影響すると思います。
5人目のビートルズと称されて、「Let It Be」以外の全てのビートルズのオリジナル・アルバムをプロデュースしたジョージ・マーティン。
マイケル・ジャクソンをキング・オブ・ポップの座に導いたクインシー・ジョーンズ。
ジャズの名門レーベルのカラーを決定づけた、ブルーノート・レコードのアルフレッド・ライオン、インパルス・レコードのクリード・テイラー、ECMレコードのマンフレート・アイヒャー。
レコードを聴く時にクレジット・タイトルでプロデューサーを確認すると、新たな発見があるかも知れません。
by 芝浦鉄親父 (2021-01-19 20:48) 

そらへい

フィル・スペクターさんが亡くなった報は知っていましたが
“The Long And Winding Road” とそのような関わりがあるとは
知りませんでした。
20歳の頃聞いているのですが、盛り上がっていく曲に感動しましたし、
人生を歌っているみたいだと思ったものです。
by そらへい (2021-01-19 20:52) 

芝浦鉄親父

そらへい様、こんばんは。
「Let It Be」のフィル・スペクターのプロデュースに対してポール・マッカートニーが強い不満を持ったことが、より他のメンバとの溝を深めたと言われています。
まあ、ビートルズ解散後の各メンバのソロアルバムの音楽性の著しい違いを考えると、もはや同じバンドでやることはできなかったのだと思えます。
by 芝浦鉄親父 (2021-01-19 21:08) 

ameneko

フィル・スペクターが亡くなったのをこのブログで知ってビックリ!
今、調べたら新型コロナウイルスによる合併症だったんですね。
最後に彼の作品をちゃんと聴いたのはラモーンズだったかな、
パンク・バンドだったけど彼の音がしていたのを思い出しました。

by ameneko (2021-01-19 23:22) 

芝浦鉄親父

amenekoさま、おはようございます。
「何でこんな人生の結末を迎えたのか!」と考えさせられる、ロック、ジャズのアーティストは多いですねぇ。。。
例えば、ジャコ・パストリアスの最期にも、とても衝撃を受けたことを憶えています。
by 芝浦鉄親父 (2021-01-20 08:22) 

ぼの

はじめまして。
コメント初めてさせていただきます。
フィル・スペクターの記事、拝見させていただきました。
本当衝撃的な人生でした。
音の洪水のようなエコーの効いた独特の音響「ウォール・オブ・サウンド」が彼の代名詞。
日本でも大瀧詠一氏や山下達郎氏が影響を受け、この手法を取り入れていましたよね。

by ぼの (2021-01-31 00:47) 

芝浦鉄親父

ぼの様、こんばんは、
ロック、ジャズの世界では、衝撃的な人生の終わり方をするアーティストが多いですね。
フィル・スペクターの死因はコロナによる合併症とも伝えられています。偉大な功績を残したアーティストの命を絶ったコロナ、本当に怖ろしいです。
by 芝浦鉄親父 (2021-01-31 19:43) 

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