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Red Rose Speedway [音楽]

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「Red Rose Speedway」、 Paul McCartney & Wings が1973年にリリースしたアルバムのタイトルです。

「Red Rose Speedway」が、12月7日、2CDの拡張版として再発売されたので、購入して聴いてみました。拡張版のCD1にはオリジナルのアルバムが収められ、CD2はボーナス・トラックとなっています。

「Red Rose Speedway」はリリース当時に友人から借りて聴いたことがあるのみで、その後、何回かLPあるいはCDを購入して聴こうと考えたことがあったのですが、販売終了、絶版となったりしていて、購入することはありませんでした。アルバムを通して聴くのは45年ぶりになります。

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「Red Rose Speedway」の最大の聴きどころは、やはり、妻である Linda への愛を Paul McCartney が歌った “My Love” だと思います。 “My Love” は、Paul McCartney のコンポーザー、そしてヴォーカリストとしての魅力に溢れる、全米1位を獲得したバラードの名曲です。

そして、私が「Red Rose Speedway」の収録曲で、“My Love” と肩を並べるくらい素晴らしいと思う曲は “Little Lamb Dragonfly” です。45年前に初めてこの曲を聴いたときに、とても深い感銘を受けました。

Paul McCartney が飼っていた羊の死を悼んで作曲・作詞したと言われる “Little Lamb Dragonfly”、抑揚を押さえて、坦々と展開するスローな1曲。曲の巧さ、雰囲気、彩りがとても個性的で、格別の味わいがあります。この曲の生み出す、さまざまな情景の素晴らしさは Paul McCartney ならではです。

Wings あるいは The Beatles 解散後の Paul McCartney にとって、転換点となった作品が「Red Rose Speedway」でした。「Red Rose Speedway」に続き、1973年に「Band on the Run」、1975年に「Venus and Mars」がリリースされます。この2枚のアルバム、どちらも Wings の最高傑作と称される、完成度の高い作品です。そして、Wings は全盛期を迎え、人気を不動のものとしました。

45年ぶりに聴いてみると、「Band on the Run」、「Venus and Mars」と比較して地味な印象のある「Red Rose Speedway」ですが、Wings としてのアイデンティティが感じられる素晴らしいアルバムだということを改めて認識しました。そして、「Red Rose Speedway」の Paul McCartney の歌声、とても瑞々しいです。

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いにしえの Wings を懐かしむ私にとっては、「Red Rose Speedway」が2CDの拡張版である必要はありません。CD1のオリジナルアルバムで十分です。“Hi, Hi, Hi“、“Live and Let Die” といったヒット曲がCD2に収録されていても、「Red Rose Speedway」のパッケージにCD2を含めては欲しくありません。CD2は独立したアルバムとして発売して欲しいと思います。
私はアルバムが再発売されるたびにボーナストラックが追加されるレコード会社の姿勢には反対です。オリジナルのアルバムの持っている存在意義、存在価値が失われてしまうようで、このような風潮、好きではありません。

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1980年、Wings の日本武道館公演は幻に終わりました。私はチケットを入手していて、Paul McCartney に会えることを本当に楽しみにしていたので、大変なショックを受けました。そして、二度と Paul McCartney が日本の土を踏むことを許されることはないだろうと思い、本当に落胆したことを憶えています。

1990年、The Beatles 以来、24年振りとなる Paul McCartney の来日公演が実現、東京ドームで初めて Paul McCartney に会ったときの感激は忘れられません。私が The Beatles の音楽に関心を持つようになってから20年以上、待ちに待った夢が実現しました。

2018年、76歳になった Paul McCartney の東京ドームでのパフォーマンスは、とても素晴らしいものでした。

そして、これからも、Paul McCartney は素晴らしい音楽で世界中の人々に感動を与え続けてくれると思います。


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RED ROSE SPEEDWAY

RED ROSE SPEEDWAY

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: CAPIT
  • 発売日: 2018/12/07
  • メディア: CD



BAND ON THE RUN [CD]

BAND ON THE RUN [CD]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: CAPITOL RECORDS
  • 発売日: 2017/11/17
  • メディア: CD



VENUS AND MARS [CD]

VENUS AND MARS [CD]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: CAPITOL RECORDS
  • 発売日: 2017/11/17
  • メディア: CD


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魂が揺さぶられました [音楽]

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11月23日(勤労感謝の日)の夕方、クルマでさいたま新都心のコクーンシティまで出かけました。

コクーンシティに赴いた目的は、MOVIXさいたまで、映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観るため。独りで映画を観るのは、1983年「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの復讐(帰還)」以来、35年振りです。

27年前となる1991年11月23日、フレディ・マーキュリーがAIDS患者であるという声明文が発表され、ニュースが世界中を駆け巡りました。その発表の翌日にAIDSによる感染症でフレディ・マーキュリーはこの世を去りました。2日続けて流れたフレディ・マーキュリーのニュースの内容が、初日のニュースでAIDS感染、間髪をいれず翌日のニュースでAIDSによる死去だったことに、とても衝撃を受けたことを今でもよく憶えています。

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クイーンの3枚目のアルバム「シアー・ハート・アタック」 (Sheer Heart Attack)からシングルカットされたキラー・クイーン(Killer Queen)を聴いて、クイーンの音楽が好きになり、以来、彼らの音楽を聴き続けています。

1975年にリリースされた4枚目のアルバム「オペラ座の夜」(A Night at the Opera)からシングルカットされた、この映画のタイトルともなっている「ボヘミアン・ラプソディ」(Bohemian Rhapsody)を初めてラジオで聴いた時の衝撃は忘れられません。まさに驚愕のサウンドでした。

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これがクイーンの音楽!? かと我が耳を疑いました。フレディ・マーキュリーの情感溢れるボーカル、多重録音による重厚なコーラスと彩に満ちたサウンド、変幻自在で巧みな曲の構成、私は一聴して魅了されてしまいました。無論、「オペラ座の夜」は私の愛聴盤となり、今日まで聴き続けています。そして、その後もクイーンは音楽性を変えつつ、つぎつぎと素晴らしい作品を、世に送り出し続けてくれました。

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映画「ボヘミアン・ラプソディ」、ネタバレになるのであまり記しませんが、リアルタイムでクイーンの音楽に接してきた人にはたまらない映画だと思います。
しかし、この映画のフレディ・マーキュリーを観ていると、孤高の天才音楽家、芸術家であるがゆえの寂しさ、悲しみが伝わってきて、観ていてとてもつらい気持ちになったのは事実です。

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そして、20分間の「ライヴエイド」のシーン、凄すぎる! としか言いようがありません。圧倒的な迫力!、鳥肌が立つほどの臨場感!、神が降臨したがごとくのパフォーマンス!、完全にノックアウトされました。まさに、魂が揺さぶられました。
改めてクイーンの音楽の、とてつもないパワー、揺るぎなき存在感、かけがえのない魅力を映画館で実感できました。

全編を通して涙が溢れるシーンが多かったです。映画の後半からは、いくら手で涙を拭っても、もはや流れる涙を止めることができませんでした。平凡な言葉になりますが、とても感動的で素晴らしい映画でした。そして、私が長い人生(?)の中で、最も涙した映画となりました。

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映画のなかのバンドの4人のメンバー、誰もが本人に似ていましたが、私にはブライアン・メイが、とりわけ本人に似ていたように思います。

映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観て、クイーンの音楽、そしてロックをますます好きになってしまいました。そして、フレディ・マーキュリーのパフォーマンスをこの眼で見る機会を作らなかったことが、とても悔やまれてしまいます。


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シアー・ハート・アタック

シアー・ハート・アタック

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2011/03/16
  • メディア: CD



オペラ座の夜

オペラ座の夜

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2011/03/16
  • メディア: CD



世界に捧ぐ

世界に捧ぐ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2011/06/22
  • メディア: CD



ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)

ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal Music =music=
  • 発売日: 2018/10/19
  • メディア: CD


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Andante Cantabile [音楽]

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私は日本の歌以外、あらゆるジャンルの音楽を聴きます。

10代のころはRock/Pops、20代のころはJazz/Fusion、30代前半は交響曲、(狭義の)管弦楽曲を中心にClassical Musicに心酔していました。その後は特にジャンルを問わず、Bossa Nova、Easy Listening、New Age musicなどにも手を伸ばして、多様な音楽を聴いてきました。但し、基本的に、ごく一部の例外を除いては、日本の歌を聴くことはないです。

しかし、この5,6年、原点回帰というか、Jazz/FusionとClassical Musicをあまり聴かなくなり、Rock/Popsをメインに聴くようになりました。特にClassical Musicとは疎遠になり、Classical MusicのCDは滅多に購入することはなくなりました。

しかし、突然、Classical Musicの特定の楽曲が聴きたくなることがあります。

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11月になってチャイコフスキーの弦楽四重奏曲第1番 第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」が無性に聴きたくなりました。ちなみに「アンダンテ・カンタービレ」はチャイコフスキーの弦楽四重奏曲第1番 第2楽章の通称で、“ゆっくりと歌うように”という意味の音楽用語です。

私の「アンダンテ・カンタービレ」の愛聴盤CDは、エマーソン弦楽四重奏団による「チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番、ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番『アメリカ』、ボロディン:弦楽四重奏曲第2番」 (独グラモフォン)とサウリュス・ソンデツキス/リトアニア室内管弦楽団による「チャイコフスキー:弦楽セレナーデ、アンダンテ・カンタービレ」(サクランボウ)の2枚です。特に弦楽オーケストラ版の後者のCDは、厚みと透明感のある演奏で大好きです。

私は、さいたまと大阪、そしてクルマのなかで聴くCDを物理的に全て分けるという変な拘りが有り、上記の2枚のCDはさいたまにあるため、大阪で「アンダンテ・カンタービレ」を聴くCDを物色しました。

正統的な弦楽四重奏による演奏でなく、弦楽オーケストラによる演奏のCDをネットで物色して、目に留まったのが佐渡裕/トーンキュンストラ―管弦楽団による「弦楽セレナード~弦楽のための作品集」(avex CLASSICS)でした。

先日、配達されたので早速聴いてみました。このCDには「アンダンテ・カンタービレ」の他にタイトルとなっているチャイコフスキー「弦楽セレナーデ」、芥川也寸志「弦楽のためのトリプティク」、レスピーギ「リュートのための古風な舞曲とアリア」が収められています。

聴いてみて、どの曲の演奏、音色ともに、温かみがあり穏やかで柔和な印象を受けました。「アンダンテ・カンタービレ」」を聴いていると、何か初夏の高原の木洩れ日の下でまどろんでいるような、くつろいだ感覚に浸るができました。「弦楽セレナード」、「アンダンテ・カンタービレ」ともに、先に記したサウリュス・ソンデツキス/リトアニア室内管弦楽団のCDの鮮烈で透明感、清涼感のある、少し厳しさが感じられる演奏、音色とは対極的な印象を持ちました。どちらかというと、サウリュス・ソンデツキス/リトアニア室内管弦楽団のCDの演奏のほうが、私の好みです。

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私が「アンダンテ・カンタービレ」を初めて耳にしたのは、小学校6年生の2学期でした。2学期の寒くなった頃から小学校を卒業するまでの間、登校時に校庭のスピーカーから「アンダンテ・カンタービレ」が流れていました。その頃は、あまり音楽全般に対して関心がなかったのですが、この曲の美しい旋律は強く印象に残りました。しかし、曲名、作曲者を無論、知る由もありませんでした。

この楽曲が、チャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」だと知ったのは、それから約30数年後、池辺晋一郎さんと檀ふみさんが司会の時代の『N響アワー』で、N響による演奏を聴いた時でした。昔のことで記憶が定かではありませんが、指揮はヘルベルト・ブロムシュテットさんだったように思います。曲名が解って、すぐに「アンダンテ・カンタービレ」が収録されたCDを何枚か買い求めました。

他にも、若かりし頃に聴いた美しい旋律の楽曲で30年近く経ってから曲名、作曲者が解った曲があります。それは、ボロディン作曲の「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊り」です。偶然にも石丸電気レコードセンターのクラシックのフロアでCDを物色しているときに、「ダッタン人の踊り」が収録されたBONDのCD「Shine」が掛っていて、曲名と作曲者を初めて知ることができました。

頭に旋律は浮んでも曲名が解らない Classical Musicの楽曲がたくさんあるように思います。しらみつぶしにYouTubeをチェックすれば曲名が解るのかも知れませんが、そこまでする気力が無いのは事実です。曲名の解明は偶然に期待するしかないですね。。。


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弦楽セレナード~弦楽のための作品集

弦楽セレナード~弦楽のための作品集

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: avex CLASSICS
  • 発売日: 2018/04/25
  • メディア: CD



カリンニコフ:交響曲第1番

カリンニコフ:交響曲第1番

  • アーティスト: NHK交響楽団,ポロディン,カリンニコフ,スヴェトラーノフ(エフゲーニ)
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2001/09/29
  • メディア: CD



Shine

Shine

  • アーティスト: Gavyn Wright,Guy Pratt,Stuart Crichton,Karl Jenkins,Astor Piazzolla
  • 出版社/メーカー: Decca
  • 発売日: 2002/10/15
  • メディア: CD



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東京ドーム 11月1日 [音楽]

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2017年4月29日、同じ東京ドーム公演(↓)から1年6か月、、、また、ポールに会うことができました。
https://shibatetsu.blog.so-net.ne.jp/2017-04-30

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オープニングの
A Hard Days Night
から
The End
まで
最新作「Egypt Station」から
Who Cares
Come On to Me
Fuh You
の3曲を含む全37曲、あっという間のひと時でした。

1年6か月前のコンサートでは、やや調子が悪かったのかポールの声に衰えを感じましたが、今回のポールはとても溌剌とした張りのある声で、76歳の年齢を全く感じさせませんでした。

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前日、10月31日のコンサートのセットリストを頭に入れて行ったのですが、演奏の順番を含めセットリストは大きく変更になっていました。

Wings全盛時代のヒット曲で私が大好きな
Junior's Farm
がセットリストに加わったのは嬉しいことでしたが、なんと
Yesterday
はセットリストからは外されていました。今回でポールのコンサートは5回目でしたが、Yesterdayを聴くことができなかったのは、初めてです。

The Beatlesの曲が20曲以上演奏されたので、彼らの曲を聴いて音楽への興味を懐くようになった私的には、いにしえの日々を懐かしむことができました。

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特に私が感動した曲を3曲、ピックアップすると

Love Me Do
ポールの溌剌とした歌声で、若き日のThe Beatlesを思い起こさせてくれました。

Band on the Run
巧みな構成のこの曲、いつ聴いても素晴らしいです。曲と演奏の素晴らしさで、思わず涙が出ました。

Let it Be
この曲が演奏されたとき、東京ドームの空気感が何か変わったように思えました。この曲と歌詞にオーディエンスの心が共鳴したのかもしれません。今でもポール自身が歌うこの曲を聴けたことで、胸が熱くなり涙が出ました。

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今回のポールのコンサート、1年6か月前のコンサートと比較して、何か、東京ドームのオーディエンスが少し冷めているように感じました。前回の会場の雰囲気はもっと熱かったです。

そして、私個人的には、誰が何といっても、やはり
Yesterday
を聴きたかったです。正直、今回のコンサートでも当然聴けると思っていたの、コンサートが終わって拍子抜けした感があったのは事実です。

少し、肩透かしを食った感のある今回のコンサートでしたが、再び、ポールが来日してくれたら、もちろんまた会いに行きます。ポールは神ですから!

ポール、次回は是非
Yesterday
聴かせてください!!


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プリーズ・プリーズ・ミー

プリーズ・プリーズ・ミー

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック
  • 発売日: 2013/11/06
  • メディア: CD



レット・イット・ビー(紙ジャケット仕様)

レット・イット・ビー(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2017/12/06
  • メディア: CD



BAND ON THE RUN [CD]

BAND ON THE RUN [CD]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: CAPITOL RECORDS
  • 発売日: 2017/11/17
  • メディア: CD



Egypt Station

Egypt Station

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2018/09/27
  • メディア: CD



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出遅れましたが・・・ [音楽]

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写真は大阪のCDラックにあるThe Beatles関連のアルバムです。本日、大阪のCDラックに新しいアルバムが1枚加わりました。

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9月7日にリリースされたPaul McCartneyの5年ぶりのニューアルバム「Egypt Station」、出遅れましたが、本日、初めて聴いてみました。私は基本的にCDは輸入盤を購入するのですが、「Egypt Station」を発売前に予約するのを忘れてしまいした。気がついたときには、輸入盤は在庫切れとなっていて、手に入れるのが遅くなってしまいました、

前作の「NEW」、賛否両論あると思いますが、私は初めて聴いたときから好感を持っていて、The Beatles以降の、Paul McCartneyのソロ、Wingsのアルバムの中では、かなり好きなアルバムです。当然、次作である「Egypt Station」には注目していました。


そして、「Tug Of War」以来、34年ぶりBillboardアルバム・チャート1位、しかもThe Beatles以降のソロ、Wingsのアルバムとしては初めてとなる初登場1位に輝いた「Egypt Station」、大きな期待を込めて聴きました。

初めて聴いた感想は、"よく解らない"、"もう少し聴きこんでみないと・・・"、というのが率直なところです。

音楽を聴いたときに懐く印象は人それぞれだと思いますが、「NEW」を初めて聴いたときは、「鮮烈」、「クリア」、といった印象を懐きました。「Egypt Station」では「暖かみ」、「穏やか」といった印象を懐きました。初めて聴いたあと鮮明に記憶に残ったのは、圧倒的に「NEW」です。

「Egypt Station」、親しみが湧くくらいに聴きこんで、自分なりにこのアルバムの良さを見つけ出してみたいと思います。

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9月17日のカナダ・ツアーを皮切りにPaul McCartneyのワールド・ツアー「FRESHEN UP TOUR」がスタートしました。そして、10月・11月に ジャパン・ツアーが開催されます。

11月1日の東京ドーム公演のチケットを確保しました。万難を排して東京ドームに駆けつけるつもりです。いい歳をして笑われそうですが、再びPaul McCartney会えると思うと、目が冴えて眠れなくなってしまう自分がここに居ます。


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バンド・オン・ザ・ラン(紙ジャケット仕様)

バンド・オン・ザ・ラン(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: ポール・マッカートニー,リンダ・マッカートニー
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2017/12/13
  • メディア: CD



ヴィーナス・アンド・マース(紙ジャケット仕様)

ヴィーナス・アンド・マース(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: ポール・マッカートニー&ウイングス,トニー・ハッチ,ポール・マッカートニー,トニー・ドーシー
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2017/12/13
  • メディア: CD



タッグ・オブ・ウォー(紙ジャケット仕様)

タッグ・オブ・ウォー(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: ポール・マッカートニー
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2017/12/13
  • メディア: CD



New

New

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal
  • 発売日: 2018/05/18
  • メディア: CD



Egypt Station

Egypt Station

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2018/09/06
  • メディア: CD


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Rocket Man [音楽]

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“Rocket Man”、1972年にリリースされたElton Johnのアルバム「Honky Château」の5曲目に収録されている楽曲のタイトルです。

昨年、弾道ミサイル発射実験を繰り返していた、金正恩朝鮮労働党委員長にトランプ大統領が“小さなロケットマン(Little Rocket Man)”とあだ名をつけたことが、この名曲を世間、世界に、より一層知らしめたのかも知れません。因みに、トランプ大統領はElton Johnのファンと伝えられています。

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アルバム「Honky Château」、リリースされた当時、友人から借りて聴いていました。「Honky Château」の収録曲で、私が最も感銘を受けた曲が“Rocket Man”でした。
長年、様々なジャンルの音楽を聴き続けてきたなかで、心に沁みる曲にたくさん出会いました。“Rocket Man”は、そんな、私の心に沁みる曲の1つです。

これから宇宙に旅立つ宇宙飛行士が家族を想う心情を歌った“Rocket Man”、品の良いアレンジの演奏をバックに、若き日のElton Johnが澄んだ歌声で切々と歌い上げるこの曲、思わず胸が熱くなるほどに感動的です。

結局、当時、「Honky Château」を自分で購入することはありませんでした。後年になって“Rocket Man”が収録されたベストアルバムのCDを購入してクルマのなかで聴いていたのですが、数年前になくなってしまいました。
余談ですが、クルマに積み込んだCDが次々と姿を消していくのは何故なのでしょうか・・・

そんなわけで、先日、「Honky Château」のCDを購入して大阪で聴いてみました。アルバムを通して聴くのは約45年ぶりです。

Elton Johnには素晴らしい作品、珠玉の名盤が山ほどありますが、私が最も好きだと思える作品が「Honky Château」かもしれないと改めて思いました。このアルバムの“目に優しい間接照明に照らされた淡い色彩の風景画”のような色あいは格別です。

そして、数年ぶりに聴いた“Rocket Man”、やはり、私の心に沁み入りました。歳をとると涙もろくなるせいか、思わず涙が出そうになりました・・・

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トランプ大統領は金正恩氏への贈り物として「Honky Château」のCDを準備して、先月、訪朝したポンペオ国務長官にCDを託したというニュースが報じられました。

結局、金正恩氏にCDは渡されなかったと伝えられましたが、トランプ大統領が「Honky Château」のCDを贈ろうとした真意は何だったのでしょうか?、少しばかり興味を惹くところです。

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素晴らしい音楽は聴く人の心を和ませてくれます。もちろん、私の心も和みます。

これからも、“Rocket Man”のような素晴らしい音楽との出会いと再会の時を大切にしたいと思います。


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僕の歌は君の歌(紙ジャケット仕様)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2018/10/10
  • メディア: CD



Honky Chateau

Honky Chateau

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Island
  • 発売日: 1996/05/14
  • メディア: CD



黄昏のレンガ路(グッバイ・イエロー・ブリック・ロード)(紙ジャケット仕様)

黄昏のレンガ路(グッバイ・イエロー・ブリック・ロード)(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2018/10/10
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Captain Fantastic & Brown Dirt Cowboy

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Island
  • 発売日: 1996/05/14
  • メディア: CD



ザ・ベスト‾僕の歌は君の歌[SHM-CD]

ザ・ベスト‾僕の歌は君の歌[SHM-CD]

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2014/06/11
  • メディア: CD


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I AM [音楽]

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「I AM」、Earth, Wind & Fire が1979年にリリースしたアルバムのタイトルです。

歳のせいか(?)、私が若いころに聴いていたアナログLPで聴いていたアルバムを突然、聴いてみたくなることがあります。最近、突然、無性に聴いてみたくなったアルバムの1枚が「I AM」です。先日、CDを購入、「I AM」を聴くのは、おそらく35年振り以上になると思います。

このアルバムがリリースされた1979年、私はROCK/POPSに対する興味を失っていて、JAZZ/FUSIONにのめり込んでいた時期だったのですが、Earth, Wind & Fire の音楽は例外でした。

前作の「All 'N All」の完成度の高いサウンドに感銘を受け、1979年の日本武道会公演でEarth, Wind & Fire の最高のパフォーマンスを目の当たりにして魅了された私は、「I AM」の発売が待ち遠しくて、吉祥寺の新星堂に輸入盤(当然、当時はアナログLP)が入荷されると直ぐに購入、家に直行して再生したことを憶えています。

大きな期待を込めて、初めて聴いた時の印象は、「???」、ずいぶんと肩透かしを食ったというものでした。当時、新鋭だった作曲家、プロデューサーのDavid Foster を起用した「I AM」、黒っぽさが抜けた(抜けきった!)サウンドになった、随分とPOPなサウンドになったと思いました。完成度が高く、Soul Music の頂点とも思えた「All 'N All」に比べると、漂白しすぎて、柔軟剤が効きすぎて、色合いと好ましい肌触りを失った木綿のシャツのような音楽に仕上がっている感じがして、少しばかりがっかりしたことを憶えています。

この時、私は二度目に入学した大学の2年生でした。テニスサークルに入っていて冬以外はテニスに明け暮れ、通っていた大学のあった吉祥寺は当時はJAZZの街と呼ばれていたくらいにJAZZ界、オーディオ界の重鎮、野口伊織さん、寺島靖国さん、大西米寛さんのJAZZ喫茶が軒を連ね、大学の帰りには、それらの店でJAZZ/FUSIONに浸る毎日でした。そして、女子大学の学生とのコンパやダンスパーティーに精を出し、当時全盛だったディスコにも足繁く通ったことを懐かしく思いだします。歳をとった今になって、若いことって素晴らしいことだなぁ・・・・・と、しみじみと懐かしく、そして、とても寂しくもあります。

因みに、二度目の大学の4年間、鉄道趣味の活動を一切しなかった空白の期間でした。写真撮影はおろか鉄道雑誌を読むことすらしませんでした。その時代、私には鉄道より魅力的なものがありすぎました。

当時のディスコでは、Earth, Wind & Fire のアルバム「All 'N All」に収録の”Fantasy”、「TheBest of Earth, Wind & Fire, Vol.1」に収録の”September”が、一世を風靡するくらいに大ヒットしました。そして、「I AM」からは、The Emotions がコーラスで参加する、まさに王道を行くディスコナンバー”Boogie Wonderland”、チークタイムの定番となったDavid Foster作曲のバラード”After the Love Has Gone”がディスコで大ヒットしました。

ーーーーーーーーーー

今回、改めて「I AM」を聴いて、”Boogie Wonderland”や”After the Love Has Gone”が流れていた時代のディスコのフロアの光景、そして、その時代の自分をとても懐かしく思いだすことができました。もう遠い、いにしえの彼方の記憶となってしまいましたが・・・・・

「I AM」の収録曲のどれもが耳に心地よいですが、光より影のある音楽を好む今の私にとっては明るくて眩しい曲ばかりで、正対して音楽を聴くのが好きな私には、馴染めないアルバムだということを再認識しました。クルマのなかで聴き流すのが合うのかも知れません。そして、CDに追加収録されたボーナストラックは蛇足で、はっきり言って無いほうが良いです(アルバムの雰囲気をぶち壊しています!)。再発のたびに、無闇にボーナストラックを追加するのは止めてほしいものです。

私にとってEarth, Wind & Fire のアルバムのベスト1は「All 'N All」、ベスト2は「Raise!」で、この2枚はリリースしてから現在まで、ほぼ絶え間なく聴いてきた、長年の愛聴盤です。

「I AM」が「All 'N All」や「Raise!」のように、再び私の愛聴盤になるかは微妙なところです。私にとって「I AM」は音楽そのものやオーディオ的な視点で音楽を聴くのではなく、いにしえの日々を懐かしみたいときに聴きたくなるアルバムなのかもしれません。。。


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太陽神(期間生産限定盤)

太陽神(期間生産限定盤)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2018/03/21
  • メディア: CD



天空の女神

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2013/07/24
  • メディア: CD



黙示録(期間生産限定盤)

黙示録(期間生産限定盤)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2018/03/21
  • メディア: CD


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アランフェス協奏曲 [音楽]

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パク・キュヒさんのアルバム「スペインの旅」に収録された、“アルハンブラ宮殿の想い出”を聴いて、スペインに思いを馳せた(?)私は、“アランフェス協奏曲”が無性に聴きたくなりました。

ロドリーゴ作曲“アランフェス協奏”、私の愛聴盤は、マイルス・デイビスとギル・エヴァンス・オーケストラ「スケッチ・オブ・スペイン」、パコ・デ・ルシア「アランフェス協奏曲」、福田進一/飯森範親/ヴュルテンベルク・フィル「アランフェス協奏曲」の3枚です。この3枚のCDは何れも、さいたまにあるので、大阪で“アランフェス協奏曲”を聴くCDを、ネットで新たに物色しました。

どちらかというと、クラシックとしての“アランフェス協奏曲”が聴きたかったのですが、これはと言うアルバムCDの在庫がなかったりして、なかなか、購入するCDが決まりませんでした。

そんな中、興味を惹いたのは、フュージョンのスター達、リー・リトナー&フレンドシップ、渡辺香津美、大野憲司、深町純による「アランフェス協奏曲」(1978)でした。当時、大好きだったリー・リトナー&フレンドシップが参加していることが、特に、私の興味を惹いた点です。

このアルバムの、センスの悪いジャケットは、何故か強く印象に残っているので、リリースされた当時、どこかのジャズ喫茶で聴いたことがあったのかも知れません。ただ、意識してこのアルバムを聴くのは今回が初めてです。

アルバムの1曲目は深町純さんのアレンジによる“アランフェス協奏曲”、第1楽章から第3楽章が演奏されています。第1楽章は比較的、原曲のイメージそのままのアレンジですが、第2楽章はリー・リトナーの弾くエレクトリック・ギターによるイントロ部分のフレーズを除くと、原曲のイメージは全くありません。第3楽章も全く別物です。

アルバムには全5曲が収録されていますが、2曲目から5曲目まで、1970年代に一世を風靡したフュージョン(当時はクロスオーバーと呼ばれました)の、良い意味で絵に描いたような(?)演奏が繰り広げられていて、当時を懐かしみつつ、大変にリラックスできる心地よいサウンドでした。アルバム全体を通しては、大村憲司さんと渡辺香津美さんのギターとアーニー・ワッツのソプラノサックスの存在が大きく感じられました。

但し、“アランフェス協奏曲”を聴きたいという私の欲求を満たすアルバムではなかったです。このアルバムの“アランフェス協奏曲”の深町純さんのアレンジが大胆すぎて、第一級の素晴らしいフュージョンの演奏ではありますが、スペインの風や風景をイメージすることが、私にはできませんでした。

“アランフェス協奏曲”を聴きたいという私の欲求は満たせませんでしたが、フュージョンの新たな愛聴盤の候補となるアルバムに巡り合うことができたのは、大きな収穫でした(センスの悪いジャケットは気に入りませんが・・・・・)。。。

というわけで、引き続き、大阪で“アランフェス協奏曲”を聴くCDを探している次第です。今度は、正統的(?)にクラシックのCDを選んだ方が無難なのかも知れません・・・・・

そして、もう40年近く前に、リー・リトナー&フレンドシップのコンサートを観たことが、とても懐かしく思い起こされます。。。


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アランフェス協奏曲

アランフェス協奏曲

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ブリッジ
  • 発売日: 2017/02/15
  • メディア: CD



アンサンブル<FUSION 1000>

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  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2015/07/29
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ジェントル・ソウツ

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  • アーティスト: リー・リトナー,ジェントル・ソウツ
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 1998/07/29
  • メディア: CD



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アルハンブラ宮殿の思い出 [音楽]

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タレガ作曲の “アルハンブラ宮殿の思い出”、私の大好きな楽曲です。

私には一回り以上年上の兄が居ます。兄はクラシック音楽が好きで、所謂、オーディオファイルです。

私が自分から積極的に音楽を聴くようになる以前の小学生の頃、兄の横に座ってクラシックのLPを聴くことがありました、その頃の私のお気に入りは、“ショスタコーヴィチ交響曲第5番”でした(※今は、好きな交響曲ではなくなりましたが・・・・・)。

また、兄はクラシックギターを弾いたので、様々な楽曲を弾いて聴かせてくれました。
兄のギターテクニックはともかくとして、聴かせてくれた曲の中で、一番美しいと思った曲が“アルハンブラ宮殿の思い出”でした。
また、誰の演奏かは、記憶にありませんが、“アルハンブラ宮殿の思い出”をLPで聴かせてもらったこともあります。

もう、50年も前の話です・・・・・

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私が30代になって、クラシック音楽を聴くようになってから、クラシックギターの巨匠、名手が弾く、“アルハンブラ宮殿の思い出”が収録されたCDを何枚も購入して聴いてみました。しかし、どの演奏もしっくりときませんでした。
私が小学生の時にイメージづけられた“アルハンブラ宮殿の思い出”とは、どの演奏も違った印象を受けたことが、しっくりとこなかった理由です。

何枚も購入したCDアルバムのなかで、今まで、もっとも、しっくりときた“アルハンブラ宮殿の思い出”を聴かせてくれたギタリストは、村治佳織さんでした。

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最近、YouTubeで、パク・キュヒさんの弾く“アルハンブラ宮殿の思い出”の映像を観て、私のこの楽曲のイメージに合致した演奏に、やっと巡り合えたような気がしました。

アルハンブラ宮殿の噴水を表現したというトレモロ、パク・キュヒさんがギターを慈しむように奏でるトレモロは、私の“アルハンブラ宮殿の思い出”に対して、長年懐いてきたイメージそのものでした。

そんなわけで、早速、“アルハンブラ宮殿の思い出”が収録されたパク・キュヒさんのCDアルバム「スペインの旅」を購入、聴いてみました。

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マイルス・デイビスとギル・エヴァンス・オーケストラの「スケッチ・オブ・スペイン」に収録されているファリャ作曲の“きつね火の踊り”、私が小学生の頃から、耳に馴染みのあった、タレガ作曲の“アラビア奇想曲”、アルベニス作曲の“アストゥリアス”、リョベート作曲の“アメリアの遺言”、など、私の好きな楽曲が収録されていて、とても楽しめるアルバムでした。

そして、“アルハンブラ宮殿の思い出”、、、ギターを慈しむ心が伝わってくるようなトレモロ、YouTubeで観た演奏と違わぬものでした。何か、このトレモロを聴いていると、噴水が永遠に絶えることがないような気がしました。

私にとっては、間違いなく、今まで聴いたCDアルバムに収録されたのなかの、“アルハンブラ宮殿の思い出”のベストの演奏でした。

ちょっと、惜しいのは、このCDアルバム全体ではないのですが、“アルハンブラ宮殿の思い出”のギターの音(録音)のトランジェントが良くないと感じられたことでした。何か、パク・キュヒさんの可憐な容姿に合わせた音作りのようにも感じられました。YouTubeの映像のほうが、トレモロの音の粒立ちがはっきりしています。生のギターの音は、もっとトランジェントが良い(高い)と思ってしまうのが、ちょっぴり残念な点です。

しかし、その点を差し引いても、パク・キュヒさんの魅力が伝わってくる、素晴らしいCDアルバムでした。

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最近、クラシック音楽のギター作品のCDは、村治佳織さんの作品ばかり聴いていたのですが、今回、「スペインの旅」を聴いて、パク・キュヒさんの作品が、新たに私のレパートリーに加わりました。

ガットギターの美しい音色を耳にすると、心が和み、気持ちに安らぎが生まれるように感じられて、私を少し幸せな気分にさせてくれます。。。


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スペインの旅

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2012/08/22
  • メディア: CD



リ・サイクル~村治佳織ベスト

リ・サイクル~村治佳織ベスト

  • アーティスト: 村治佳織,B.ギブ,坂本龍一,N.セダカ,中田章,クラプトン,レノン,ハリスン,武満徹,ドミニク・ミラー,オーケストラ・デ・ヴィルトゥオーズ・ドゥ・パリ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2012/10/17
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アルハンブラの想い出/イエペス、ギター名曲集

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FEELING THE SPACE [音楽]

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「FEELING THE SPACE」、オノ・ヨーコ(Yoko Ono)が1973年にリリースしたアルバムのタイトルです。

The Beatles で音楽に対する関心を懐くようになった私ですが、20歳代前半までは Yoko Ono に対して良い印象を持ってはいませんでした。

やはり、Yoko Ono の存在がメンバーの確執をより深め、The Beatles を解散に追い込んだ女性という印象がありました(真実かどうかは解りませんが・・・・・)。

映画 「Let It Be」の映像の中の、Yoko Ono を取り巻く、ひんやりとした空気感、、、John Lennon と Yoko Ono がダンスを踊る場面の著しい違和感のようなものが、Yoko Ono に対する私のネガティブな印象を、より強いものとしたのかもしれません。

しかし、そんな、私の Yoko Ono に対するネガティブな印象は、1980年12月8日の John Lennon 射殺事件を境に、消えてなくなりましたが・・・・・

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私が持っている John Lennon のアルバムには、無論のこと(?)、 Yoko Ono あるいは Plastic Ono Band のクレジットがある作品が多いです。

しかし、私は John Lennon のアルバムは、あくまでも John Lennonを聴きたいがために買うのであって、Yoko Ono を聴きたい、彼女の音楽に接してみたいと考えたことはありませんでした。

John Lennon の遺作となった「Double Fantasy」には、John Lennon と Yoko Ono の楽曲が交互に収められていますが、Yoko Ono の楽曲が、この作品の邪魔になっていると感じたのは事実です。アナログLPの時代でも Yoko Ono の楽曲は聴かないようにしてました。。。

そんなこともあって、今まで Yoko Ono のリーダー・アルバムを聴いてみよう、積極的に音楽に接してみようと考えたことはありませんでした。

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昨年末から Yoko Ono のアルバムのリイシュー、リマスター版が順次発売されていますが、その中から「FEELING THE SPACE」のCDを購入、聴いてみました。

The Beatles の音楽を愛する私にとって、John Lennon とともに生きた Yoko Ono がどんな音楽をやっていたかを知らないわけにはいかない、と考えたことが、今になって彼女のアルバムを聴こうと思い立った理由です。

因みに、「FEELING THE SPACE」を選択した理由は、 Yoko Ono 顔のスフィンクスが描かれたジャケットが30年以上の長きに亘って、私の脳裡に焼くつくように記憶されていたからです。いわば、ジャケ買いです。

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「FEELING THE SPACE」を初めて聴いた感想は、『意外!』でした。 Yoko Ono の生き様、そして創作からは前衛、ラジカル、反戦、フェミニズムといった言葉が私の頭の中には浮びますが、そんな言葉とは、ほぼ無縁の、ポップで爽やかな味わいの楽曲がならぶアルバムでした。ひょっとしたら、私が、かなり好きな音楽かもしれません。

リイシューされたアルバムにはボーナス・トラック 7曲を含む、19曲が収録されています。
期待通りに(?)、"Women Power" のようなフェミニズムを強烈に主張するパワフルな楽曲も収録されています。
しかし、大半の楽曲は穏やかという言葉が似合う、綺麗なサウンドでした。このアルバムでは Yoko Ono は様々なトーンの歌声を聴かせてくれます。 "Growing Pain" 、"Yellow Girl "、"Run, Run, Run" といったバラードの Yoko Ono の歌声には惹かれるものがありました。これらの楽曲の Yoko Ono の声は、クリアでピュア、まるで少女が歌うようです。とりわけ、"Growing Pain" は美しさの際立つ、心和む楽曲です。

ボーナス・トラックに収められた "Coffin Car" (Live) は、 淡々と語りかけるような、とてもピュアでクリアな Yoko Ono の歌声が聴ける、味わい深い、心に響トラックです。そして、やはりボーナス・トラックに収められた "Mildred, Mildred" (Demo) 、John Lennon が弾くアコースティック・ギターをバックに Yoko Ono のクリア歌声が聴ける、素朴なサウンドの魅力的なトラックでした。

そして、David Spinozza、Jim Keltner、Michael Brecker など、バックを固めるスタジオ・ミュージシャンたちの演奏が素晴らしいです。随所に素晴らしいソロを聴くことができて、そこだけ切り取るとFusionのアルバムを聴いているようで、Rockのアルバムとして、とても新鮮な感覚です。

「FEELING THE SPACE」がリリースされてから44年、先入観を捨てて、『もっと早く、出会っていたら・・・・・』 と、今回、このアルバムを聴いた私の正直な感想でした。

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私が中学生の時に、The Beatles が解散しました。その頃、彼らの楽曲と出会ったことが、私が音楽を聴くきっかけとなりました。それから、様々なジャンルの音楽を今日まで聴き続けてきました。しかし、今、考えてみると、自分が聴いてみたいと思う音楽の十分の一も聴けていないのが事実です。

「FEELING THE SPACE」のように、私の先入観に全く反して、素晴らしいと感じることができるアルバム、音楽を発見すると、この歳になっても、『もっと、精力的に音楽を聴かねば!』 との決意を新たにする(?)、次第です。


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FEELING THE SPACE

FEELING THE SPACE

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  • 出版社/メーカー: SECRC
  • 発売日: 2017/07/21
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MIND GAMES

MIND GAMES

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  • 出版社/メーカー: EMI UK
  • 発売日: 2010/10/04
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ダブル・ファンタジー(紙ジャケット仕様)

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