3回観ました [音楽]
映画「ボヘミアン・ラプソディ」、3回観ました。
11月23日と1月1日は夕方の上映、1月5日はレイトショーでの鑑賞でした。
最初に観たときのことは記事に記しています(↓)。
https://shibatetsu.blog.so-net.ne.jp/2018-11-23-1
※以下の内容はネタバレです。ご注意ください。
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「ボヘミアン・ラプソディ」、涙なしに観ることができません。最初に観たときの記憶を思い起こしました・・・
映画の冒頭から、クイーンの素晴らしい音楽で目頭が熱くなりました。しかし、その目頭の熱さ、ほんの序章に過ぎませんでした。
Love of My Life(Rock in Rio)がテレビから流れている部屋で、フレディが恋人メアリーにバイセクシャルであることを打ち明けるシーン、私の涙腺は緩み始めました。メアリーが「あなたはゲイよ」とフレディに向けた言葉、悲しすぎる言葉でした。
フレディの新居が完成して、電話を通してフレディと向かいに住むメアリーが、お互いに窓際のスタンドの灯りをチカチカと点滅させるシーン・・・、私の涙腺はどんどんと緩んでいきました。フレディがグラスを手に持って乾杯しても、メアリーはグラスを手にしなかったことが、観ていてとても辛かったです。
フレディが病院でAIDSの告知を受けるシーン、そして病院の廊下を歩くフレディに気づいた、おそらくAIDS患者であろう青年がフレディに “エーオ” と声をかけて、フレディが小声で “エオ” と応えるシーン・・・、流れていた Who Wants to Live Forever の響きが、あまりにも悲しく聴こえ、涙が溢れ出ました。
ウェンブリーに向けてのリハーサルのあと、フレディがバンドのメンバーにAIDSであることを告げるシーン、告白を聞いた、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンがフレディに向けた温かい眼差し・・・、溢れ出る涙を止めることできませんでした。
そしてライヴエイド、まさにフレディがウェンブリーの空に穴を開けた Bohemian Rhapsody の熱唱、フレディの魂の熱唱にブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンが向けた驚きと尊敬の眼差し・・・、もはや涙腺は完全に決壊してしまいました。
ライヴエイド最後のパフォーマンス We Are the Champions、ピアノから離れマイクを手にしたフレディが天に拳を突き上げ、ウェンブリー、世界中のオーディエンスに向かって熱唱するシーン・・・、周囲に人が居なかったら、声をあげて号泣していたと思います。
そしてウェンブリーのステージを去るバンド4人の映像がスローモーションとなり、エンディングロールが終わるまで流れる Don't Stop Me Now、The Show Must Go On、この2曲、この選曲がさらに涙を誘いました。私が観た3回とも、エンディングロールが終わるまで観客の誰一人、席を立つことはありませんでした。無論、私も席を離れることはできませんでした・・・
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私の人生の中で映画館で2回観た映画はありましたが、3回観た映画は「ボヘミアン・ラプソディ」が初めてです。
そして間違いなく、私の長くなってきた人生で、「ボヘミアン・ラプソディ」が最も感動した映画となりました。
この映画には数多くの賛辞の声とともに、否定的な声があることは知っています。
・史実と異なる
・実際のライヴエイドで演奏されたのは6曲である
・フレディが似ていない
・単なる口パク
などなど
しかし私には、そんな否定的な声も、この映画が与えてくれる感動のまえには、意味がないように聞こえます。
私がそのように思うのは、「ボヘミアン・ラプソディ」が、あくまでも映画として素晴らしいからです。
脚本、演出、俳優、演技、カメラワーク、音響、ストーリーの展開に深い示唆を与えているクイーンの音楽、それらが相まって、これほど感動的な作品が生まれたのだと思います。そして、クイーンの音楽そのものの魅力なくして成り立たない映画であるのは、まぎれもない事実です。
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高校3年生のときに出会った Killer Queen がとても好きで、クイーンの音楽を聴くようになりました。それから、早、丸44年が経ちました。
18歳のときに聴き始めたバンドの音楽が、40年以上の歳月を経た今、とてつもなく大きな感動を与えてくれました。このことで、人生、歳をとっても、若いころと同じように、それ以上に感動する心を持ち続けることができることを、認識したしだいです。歳をとることも、いいものかも知れません。
The Show Must Go On、音楽に感動する心がある限り、きっと、ショーは続きます。
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