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I AM [音楽]

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「I AM」、Earth, Wind & Fire が1979年にリリースしたアルバムのタイトルです。

歳のせいか(?)、私が若いころに聴いていたアナログLPで聴いていたアルバムを突然、聴いてみたくなることがあります。最近、突然、無性に聴いてみたくなったアルバムの1枚が「I AM」です。先日、CDを購入、「I AM」を聴くのは、おそらく35年振り以上になると思います。

このアルバムがリリースされた1979年、私はROCK/POPSに対する興味を失っていて、JAZZ/FUSIONにのめり込んでいた時期だったのですが、Earth, Wind & Fire の音楽は例外でした。

前作の「All 'N All」の完成度の高いサウンドに感銘を受け、1979年の日本武道会公演でEarth, Wind & Fire の最高のパフォーマンスを目の当たりにして魅了された私は、「I AM」の発売が待ち遠しくて、吉祥寺の新星堂に輸入盤(当然、当時はアナログLP)が入荷されると直ぐに購入、家に直行して再生したことを憶えています。

大きな期待を込めて、初めて聴いた時の印象は、「???」、ずいぶんと肩透かしを食ったというものでした。当時、新鋭だった作曲家、プロデューサーのDavid Foster を起用した「I AM」、黒っぽさが抜けた(抜けきった!)サウンドになった、随分とPOPなサウンドになったと思いました。完成度が高く、Soul Music の頂点とも思えた「All 'N All」に比べると、漂白しすぎて、柔軟剤が効きすぎて、色合いと好ましい肌触りを失った木綿のシャツのような音楽に仕上がっている感じがして、少しばかりがっかりしたことを憶えています。

この時、私は二度目に入学した大学の2年生でした。テニスサークルに入っていて冬以外はテニスに明け暮れ、通っていた大学のあった吉祥寺は当時はJAZZの街と呼ばれていたくらいにJAZZ界、オーディオ界の重鎮、野口伊織さん、寺島靖国さん、大西米寛さんのJAZZ喫茶が軒を連ね、大学の帰りには、それらの店でJAZZ/FUSIONに浸る毎日でした。そして、女子大学の学生とのコンパやダンスパーティーに精を出し、当時全盛だったディスコにも足繁く通ったことを懐かしく思いだします。歳をとった今になって、若いことって素晴らしいことだなぁ・・・・・と、しみじみと懐かしく、そして、とても寂しくもあります。

因みに、二度目の大学の4年間、鉄道趣味の活動を一切しなかった空白の期間でした。写真撮影はおろか鉄道雑誌を読むことすらしませんでした。その時代、私には鉄道より魅力的なものがありすぎました。

当時のディスコでは、Earth, Wind & Fire のアルバム「All 'N All」に収録の”Fantasy”、「TheBest of Earth, Wind & Fire, Vol.1」に収録の”September”が、一世を風靡するくらいに大ヒットしました。そして、「I AM」からは、The Emotions がコーラスで参加する、まさに王道を行くディスコナンバー”Boogie Wonderland”、チークタイムの定番となったDavid Foster作曲のバラード”After the Love Has Gone”がディスコで大ヒットしました。

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今回、改めて「I AM」を聴いて、”Boogie Wonderland”や”After the Love Has Gone”が流れていた時代のディスコのフロアの光景、そして、その時代の自分をとても懐かしく思いだすことができました。もう遠い、いにしえの彼方の記憶となってしまいましたが・・・・・

「I AM」の収録曲のどれもが耳に心地よいですが、光より影のある音楽を好む今の私にとっては明るくて眩しい曲ばかりで、正対して音楽を聴くのが好きな私には、馴染めないアルバムだということを再認識しました。クルマのなかで聴き流すのが合うのかも知れません。そして、CDに追加収録されたボーナストラックは蛇足で、はっきり言って無いほうが良いです(アルバムの雰囲気をぶち壊しています!)。再発のたびに、無闇にボーナストラックを追加するのは止めてほしいものです。

私にとってEarth, Wind & Fire のアルバムのベスト1は「All 'N All」、ベスト2は「Raise!」で、この2枚はリリースしてから現在まで、ほぼ絶え間なく聴いてきた、長年の愛聴盤です。

「I AM」が「All 'N All」や「Raise!」のように、再び私の愛聴盤になるかは微妙なところです。私にとって「I AM」は音楽そのものやオーディオ的な視点で音楽を聴くのではなく、いにしえの日々を懐かしみたいときに聴きたくなるアルバムなのかもしれません。。。


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