WEC富士6時間耐久レース [つれづれ日記]
9月10日(日曜日)
早朝、クルマを運転して首都高から東名高速で御殿場方面に向かいました。「WEC富士6時間耐久レース」決勝の観戦のため、向かう目的地は富士スピードウェイです。
1960年代の日本グランプリを通じて自動車レースに興味を持った私にとって、オープンホイールのF1よりもクローズドボディのプロトタイプカーの方に親近感があり、レーシングカーらしく思えます。
マニュファクチャラーズ主体のプロトタイプカーによる耐久レースの世界選手権、選手権の名称は幾度となく変更されてきましたが、長年、私が最も関心のある自動車レースでした。
しかし、2017年を最後にポルシェが撤退して、トップカテゴリに参戦するメーカー系ワークスがトヨタだけになって興味を失い、全く関心を持たなくなりました。
2023年、半世紀ぶりにプロタイプカーの世界選手権のトップカテゴリ(HYPERCAR)にフェラーリが復帰参戦、更にポルシェも復帰参戦、それを迎え撃つトヨタ、再び興味の的となりました。
今回、富士スピードウェイには、早51年の付き合いになるモータースポーツ好きの友人と一緒に行きました。その友人とは、数か月前に一緒に飲んだ時、“トヨタの一強でなくなったWEC、富士6時間を観に行きたいね” と話していて、決勝の観戦に行くこととした次第です。
友人を途中でピックアップ、自宅から富士スピードウェイまでは渋滞もなく2時間30分以内で到着しました。
因みにJAFの公式レースを観るのは「SUZUKA Sound of ENGINE 2018」の「Masters Historic Formula 1 レース」以来、世界選手権のレースを観るのは、実に、1995年のF1世界選手権 日本グランプリ以来、28年ぶりとなります。
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WEC富士6時間耐久レースの光景です。
フェラーリ499P
ポルシェ963
トヨタGR010HYBRID
トヨタを応援したかった訳ではありませんが、グランドスタンドの指定席はトヨタのピットのほぼ正面でした。
最高速を叩き出したのはフェラーリ499P、時速333kmでした。富士のホームストレートは1.5km弱と長いですが、タイトで鋭角の最終コーナーを立ち上がり、第1コーナーのブレーキングポイントまでの間で333km/hまで加速するHYPERCARのパフォーマンスは恐るべしです。
ポルシェ963
トヨタGR010HYBRID
ヘアピン進入
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レース序盤はポルシェが独走、それを2台のフェラーリ、更に2台のトヨタが追う展開となりました。
しかし、ペースが上がらないフェラーリ、がんばっていたポルシェも中盤でトヨタの先行を許し、トヨタのワンツーフィニッシュ、3位にポルシェ、4,5位にフェラーリの結果となりました。
私はフェラーリの勝利を期待していたのですが、先行したポルシェ、フェラーリを実力で逆転したトヨタ、素直にその勝利を讃えたいと思います。
2023年のWEC、トヨタは富士の勝利で6戦中5勝で最終戦を待たずして世界選手権のタイトルを獲得、トヨタ圧勝のシーズンとなりました。
ウィナー トヨタ7号車
表彰式
2024年、フェラーリ、ポルシェのマシンの熟成が進み、メーカー系ワークスの拮抗した戦いが観られることを期待したいです。
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自動車の魅力、自動車レースの楽しさを堪能した一日でした。そして、もしもEVによる自動車レースになり、自動車レースからエキゾーストノートが失われたら、自動車レースの魅力も失われてしまうに違いない、そんなことを思った次第でした。
観客が少なかったことは驚きでした。グランドスタンドも観客が疎ら、いわゆるグリーンの観戦エリアにもほとんど人がいませんでした。
HYPERCAR、LMP2、LMGTEの各カテゴリに名立たる自動車メーカーのワークス、名門のプライベーターがエントリーしている最高峰のレース、この観客の少なさは残念に思います。
ましては、トヨタの世界選手権タイトル決定がかかったホームレース、グランドスタンドをトヨタの応援団で埋め尽くされたとしても決して驚きはしないのですが・・・
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表彰式のあと、かつての富士スピードウェイのコースであった30度バンクの遺構(?)を見に行きました。
1974年6月の富士グランチャンピオンシリーズ第2戦「富士グラン300キロレース」、第2ヒートスタート直後、黒沢元治の犯罪行為に等しい愚行により引き起こされた多重衝突事故で、風戸裕、鈴木誠一の両選手が焼死、レースは中止されました。
このレースが富士スピードウェイの30度バンクを含む一周6kmのフルコースを使用した、最後のレースとなりました。
それから、49年が経ちましたが、風戸裕選手は日本人で最初のF1フル参戦ドライバーに最も近い存在だっただけに、今でもこの事故のことを思い出すととても残念に思います。
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帰路は富士スピードウェイの駐車場を出るところから東名高速を降りるところまで終始渋滞、自宅にたどり着くまで5時間を要しました。
自宅を5時20分に出発して23時に帰宅、好きなことをしていたせいか不思議と疲れはあまり感じませんでした。そして帰宅後、レースの記憶を肴にして飲んだビール、とても美味しかったです。。。
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おはようございます^^
自動車レースは見たことはないですが、興奮しそうに思います。何でもレースってわたくしにとっては、興奮もの^^
トヨタが勝って良かったです。何と言っても日本ですから。
by mm (2023-09-14 06:55)
そお言えば最近モ-タ-スポ-ツの
TV中継はほとんど見かけなくなりましたね
by kazukun2626 (2023-09-14 07:31)
以前には夜中にF-1レースとか見てましたけど
最近、地上波では中継していないのですかねぇ。
オートバイのレースもよく見ましたけどね♪
by Rchoose19 (2023-09-14 07:49)
中に入ったことはないのですが、前を通り、その先の富士霊園にお墓があります。レースのあるときはお墓までビューンビューンという音が聞こえてきます。
by arashi (2023-09-14 08:56)
>30度バンクメモリアルパーク
ワタシ(たち)も見に行きました〜
https://an-kazu.blog.ss-blog.jp/2007-11-25
by an-kazu (2023-09-14 17:46)
mmさま、こんばんは。
自動車レース、実際にサーキットで観戦するとその迫力と音に驚かれると思います。特に世界選手権を争うF1マシンやHYPERCARの走りは凄いです。テレビで観戦するのとは別次元です。
是非、一度、サーキットに足を運んでみてください。
トヨタのホームサーキット「富士スピードウェイ」でワンツーフィニッシュ、世界選手権のタイトル獲得、見事でした。
by 芝浦鉄親父 (2023-09-14 18:39)
kazukun2626さま、こんばんは。
地上波ではモータースポーツの中継を観ることができなくなりましたね。有料チャンネルでは見ることができますが。
私が4輪レースに興味を持ってから60年近く経ちましたが、波のように4輪レースが衆目の関心を集めた時期が何度かありましたが、一過性のものでした。
今、地上波で放映しても視聴率は稼げないのでしょうね。
by 芝浦鉄親父 (2023-09-14 18:59)
Rchoose19さま、こんばんは。
私も夜中にF1中継を観ていました。
1980年代後半、セナほかのスター選手、ホンダエンジンの活躍でF1ブームが到来しましたが、ブームが去り、視聴率が下降していったのだと思います。
視聴率が稼げないと地上波では放映できず、有料チャンネルの放映のみとなるのは致し方ないかも知れません。
地上波で放映されないとレースの観る機会が失われ、レースに関心を持つ人がさらに減るという悪循環に陥るように思えます。
by 芝浦鉄親父 (2023-09-14 19:13)
arashiさま、こんばんは。
レーシングカーの爆音はとても遠くまで聞えますね。
爆音で安らかな眠りを妨げないか心配になってしまいます。
by 芝浦鉄親父 (2023-09-14 19:23)
an-kazuさま、こんばんは。
紹介いただいた記事を拝見しました。
ブレイド、国産車では珍しいCセグメントのプレミアムカー、魅力的なクルマでした。
当時の富士スピードウェイのホームストレートは2km、アクセル全開のまま30度バンクに進入するのは、ドライバーの勇気が試されたと思います。
バンクを飛び出して外側に落ちる大事故も何回かありました。
by 芝浦鉄親父 (2023-09-14 19:37)
富士スピードウェイで観戦されていたのですね。
私は、隣接するゴルフ場によく行きます。
足柄スマートが出来て行きやすくなりました。
by ヨッシーパパ (2023-09-14 19:41)
ヨッシーパパさま、こんばんは。
御殿場方面にドライブしたのは久しぶりでした。
帰りは渋滞にはまりましたが、東名ではあまり止まることはなく、ゆっくりとは流れていたので、そんなには疲れませんでした。
by 芝浦鉄親父 (2023-09-14 20:11)
中三の時、日本で初めてF1が富士で開催され、
翌年は一人で東京から観戦に行きました。まさに爆音!!!
風戸裕さんは「サーキットの狼」の主人公のモデルと、
原作者さんが書いていました。日本人によるF1優勝を夢見て50年、
未だ実現せず。。。今、注目の若い女性ドライバーが遅からず
達成するでしょうか???
by 猫の友 メルティー (2023-09-15 06:50)
EVによる自動車レースについて心配を書かれていますが、EVのバイクも検討されているようですが、小型ならともかく中型や大型はどれほど売れるのでしょうかねぇ。
by yokomi (2023-09-15 10:31)
猫の友 メルティーさま、こんばんは。
1977年の日本グランプリ、テレビで観戦していました。富士で観戦されていたとは羨ましい限りです。
1コーナで6輪ティレルに追突したジル・ヴィルヌーブのフェラーリが宙を舞ってコースアウト、観客と警備員の2名が死亡する事故の模様が映し出されて衝撃を受けました。
マルボロカラーのマクラーレンをドライブしたジェームス・ハントが独走して優勝でした。
日本人のF1優勝、いつの日になることやら・・・
by 芝浦鉄親父 (2023-09-15 20:30)
yokomiさま、こんばんは。
私はバイクには乗りませんが、バイクのエンジンの音や振動がなくなったら、バイクの魅力が失われてしまうように思えます。
エンジン音のしないEVによるフォーミュラE、世界選手権ですが全く興味を持つことができません。
by 芝浦鉄親父 (2023-09-15 20:46)
車は大好きなのですが、サーキットって行ったことないのです…
by トモミ (2023-09-19 13:23)
トモミさま、こんばんは。
サーキット、クルマに関心がない人にとっては耐え難い場所かも知れませんが、クルマ好きにとっては楽しい、素晴らしい場所だと思います。
サーキットで空気を切り裂いて走るレーシングカーの姿、自動車が根源的に追い求めてきた、速く走ることができる能力が如何に魅力的なことであるかを実感できると思います。
by 芝浦鉄親父 (2023-09-19 21:03)
ツインリンク茂木のコースは走ったことありますが、
爺なので高速で走るのはやはり怖いです。
by お散歩爺 (2023-09-21 19:26)
サーキットでのレースは見たこと無いです。鈴鹿は遠い(茂手木はもっと遠い~)
by OJJ (2023-09-21 21:26)
お散歩爺さま、おはようございます。
私はサーキットを走った経験はないです。
一度、広々としたサーキットを全開で走ってみたいです。
by 芝浦鉄親父 (2023-09-22 08:12)
OJJさま、おはようございます。
レース開催日のサーキットの雰囲気は格別な感じがします。
是非、鈴鹿に足を運んで、その雰囲気を味わってみてください。
by 芝浦鉄親父 (2023-09-22 08:25)
WEC、来年度は、フェラリもポルシェも熟成が進み、トヨタを交え混戦となりそうで、楽しみですね。
EVによる自動車レースになって、自動車レースからエキゾーストノートが消えること、エキゾーストノートは車の奏でる音楽と思っている私としては、想像することすら忌まわしいことだと考えています。
それにしても、風戸裕の散った30°バンク、その写真を見るだけで無念な思いにかられてしまいます。
by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) (2023-09-25 15:42)
老年蛇銘多親父(HM-Oyaji)さま、こんばんは。
2024年、メーカー系ワークスの激闘を期待したいです。
おっしゃる通り、レーシングカーのエキゾーストノートは音楽、美しい音楽を奏でるレーシングカーは速いです。
風戸裕、レーシングドライバーとして無限の未来が拓かれていましたが、一瞬にしてその未来は奪われてしまいました。何とも残念です。。。
by 芝浦鉄親父 (2023-09-25 18:33)