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いにしえの記憶第2章(その1) [いにしえの記憶]

過ぎ去った日々に徐々に埋もれていく、遠い日のいにしえの記憶

いきなり第2章となるのは、以前、某所のSNSでいにしえの記憶を書き綴っていたことがあり、そちらを第1章という思いが私にあるので、第2章からのスタートとしています。

長くなった人生、今までに神秘的な不思議な体験が何回かありますが、今回はその中の1つの出来事を紹介します。

大学生時代、東京都下、中央線沿線に両親と同居していました。
両親の持家だった2階建ての家での同居です。

私の部屋は2階建て木造住宅の2階の西側の部屋でした。
部屋は南向きで、部屋の西側の壁のやや高いところに長方形横長の採光窓があるレイアウトです。
私が部屋のベッドに横たわると、その採光窓から隣家の2階大屋根が斜めに見渡せました。

ある暑い夏の夜、ベッドで眠っていた私は、ふと目を覚ましました。そして採光窓に眼をやると隣家の大屋根の上の、温度感の全くない眩い光を放つ満月が眼に入りました。

しばらく、ぼんやりとその眩い満月を眺めていたのですが、ふと、おかしななことに気づきました。
それは、そもそも、その採光窓は月の運行が見える方向にはないこと、そして超ド近眼(視力0.01以下)でメガネもコンタクトもしていない私に、その満月の輪郭がハッキリ見えること。

そのことを自覚した私は、ぱっとベッドから起き上がり、採光窓から頭を出すように、その満月を覗き見しました。

その途端、眩い満月は隣家の大屋根に沿うように斜め下に向かって移動していき、 屋根の端の雨樋の辺りまで下がってくると、ぱっと、消えてしまいました。

その一部終止を見た私の頭の中には、「なんだろう?」、「あれはUFOかな?」という 疑問符が溢れました。
ただ、不思議な出来事でしたが、恐怖感みたいなものなかったです。

この話はこれで終わりませんでした。

私は翌朝、大学に行く前、昨夜のこの出来事を母親に話しました。
そして、その日の夜、大学から家に戻ると母親がつぎのような話を私にしました。

・隣家のおばさん(母親とは茶飲み友達)が昼間、お茶を飲みに来た
・昨日、私が見た出来事をおばさんに話した
・その話を聞いた瞬間、おばさんの顔は青ざめ、手がぶるぶる震え出して湯呑が持てなくなった

そしておばさんは私の母親に次のような話をして、早々に家に戻ったそうです。

・昨夜、息子の枕元に白い衣を纏った武士のような亡者が現れ、息子が金縛りにあった。
・以前にも息子の枕元に亡者が現れたことがあった

私が眩い満月を見た時刻と息子さんの枕元に亡者が現れて騒ぎになった時間帯は同じでした(午前2時頃と記憶しています)。

因みに隣家の息子さんの年齢は私の1つ上、息子さんの部屋は2階の東側、 私の部屋の採光窓から見える大屋根の下になります。

この件があって直ぐに、隣家のおばさんは故郷から神主を呼んで、お祓いをしてもらったそうです。
その後、隣家の息子さんの枕元に亡者が現れる話は聞きませんでした。

はたして、私と隣家の息子さんは、偶然、同じ時間帯に別々の神秘的な錯覚を体験したのでしょうか?
あるいは、私の見た眩い真ん丸な満月は亡者の魂だったのでしょうか?

それから、もう35年以上経っていますが、あの暑い夏の夜の出来事を今でもよく思い起こします。。。「あの夏の夜の出来事、あれは決して錯覚なんかではなかった!」と。

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