魂が揺さぶられました [音楽]
11月23日(勤労感謝の日)の夕方、クルマでさいたま新都心のコクーンシティまで出かけました。
コクーンシティに赴いた目的は、MOVIXさいたまで、映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観るため。独りで映画を観るのは、1983年「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの復讐(帰還)」以来、35年振りです。
27年前となる1991年11月23日、フレディ・マーキュリーがAIDS患者であるという声明文が発表され、ニュースが世界中を駆け巡りました。その発表の翌日にAIDSによる感染症でフレディ・マーキュリーはこの世を去りました。2日続けて流れたフレディ・マーキュリーのニュースの内容が、初日のニュースでAIDS感染、間髪をいれず翌日のニュースでAIDSによる死去だったことに、とても衝撃を受けたことを今でもよく憶えています。
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クイーンの3枚目のアルバム「シアー・ハート・アタック」 (Sheer Heart Attack)からシングルカットされたキラー・クイーン(Killer Queen)を聴いて、クイーンの音楽が好きになり、以来、彼らの音楽を聴き続けています。
1975年にリリースされた4枚目のアルバム「オペラ座の夜」(A Night at the Opera)からシングルカットされた、この映画のタイトルともなっている「ボヘミアン・ラプソディ」(Bohemian Rhapsody)を初めてラジオで聴いた時の衝撃は忘れられません。まさに驚愕のサウンドでした。
これがクイーンの音楽!? かと我が耳を疑いました。フレディ・マーキュリーの情感溢れるボーカル、多重録音による重厚なコーラスと彩に満ちたサウンド、変幻自在で巧みな曲の構成、私は一聴して魅了されてしまいました。無論、「オペラ座の夜」は私の愛聴盤となり、今日まで聴き続けています。そして、その後もクイーンは音楽性を変えつつ、つぎつぎと素晴らしい作品を、世に送り出し続けてくれました。
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映画「ボヘミアン・ラプソディ」、ネタバレになるのであまり記しませんが、リアルタイムでクイーンの音楽に接してきた人にはたまらない映画だと思います。
しかし、この映画のフレディ・マーキュリーを観ていると、孤高の天才音楽家、芸術家であるがゆえの寂しさ、悲しみが伝わってきて、観ていてとてもつらい気持ちになったのは事実です。
そして、20分間の「ライヴエイド」のシーン、凄すぎる! としか言いようがありません。圧倒的な迫力!、鳥肌が立つほどの臨場感!、神が降臨したがごとくのパフォーマンス!、完全にノックアウトされました。まさに、魂が揺さぶられました。
改めてクイーンの音楽の、とてつもないパワー、揺るぎなき存在感、かけがえのない魅力を映画館で実感できました。
全編を通して涙が溢れるシーンが多かったです。映画の後半からは、いくら手で涙を拭っても、もはや流れる涙を止めることができませんでした。平凡な言葉になりますが、とても感動的で素晴らしい映画でした。そして、私が長い人生(?)の中で、最も涙した映画となりました。
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映画のなかのバンドの4人のメンバー、誰もが本人に似ていましたが、私にはブライアン・メイが、とりわけ本人に似ていたように思います。
映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観て、クイーンの音楽、そしてロックをますます好きになってしまいました。そして、フレディ・マーキュリーのパフォーマンスをこの眼で見る機会を作らなかったことが、とても悔やまれてしまいます。
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