気になった鉄道ニュース [つれづれ日記]
気になった、鉄道ニュース。鉄道ファンとして大変に興味深いニュースが流れました。「近鉄がフリーゲージトレイン開発推進へ」というニュースです。
「フリーゲージトレイン」とは、車輪の間隔を変えることで異なる軌間(線路の幅)を走行できる車両(軌間可変車両)のことです。
スペイン(軌間:1668mm)と欧州他国(軌間:1435mm)の直通列車、欧州とロシア(軌間:1520mm)の直通列車として軌間可変車両が実用化されてから久しいです。
日本では九州新幹線長崎ルートで新幹線区間(軌間:1435mm)、在来線区間(軌間:1067mm)を直通できる「フリーゲージトレイン」の導入が検討され、試験走行も実施されてきましたが、残念ながら、今年の3月に九州新幹線への導入は「事実上困難」と判断されました。新幹線への導入は、超高速運転が求められること、異なる架線電圧、AC→DC→AC変換、軽量化への対応など、技術的なハードルが高いのかも知れません。
近鉄は京都―吉野間での導入に向け、開発に着手するとのことです。京都―吉野間のルートは京都―橿原神宮前間の京都線、橿原線(軌間:1435mm)、橿原神宮前―吉野間の吉野線(軌間:1067mm)で橿原神宮前で列車の乗り換えが必要でしたが、「フリーゲージトレイン」が導入されれば乗り換えなしの直通特急運転が可能となり、利用客の利便性は飛躍的に向上すると考えられます。常にメカニズム、アコモデーションの両面で先進的で魅力的な車両を投入してきた近鉄が開発する「フリーゲージトレイン」が、どんな姿を現すのか、今からとても楽しみです。
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現在計画されている「なにわ筋線」にはJR西日本(軌間:1067mm)、南海(軌間:1067mm)だけでなく、十三から狭軌線(軌間:1067mm)の「なにわ筋連絡線」を敷設する阪急も乗り入れる方向となっていますが、近鉄が日本での「フリーゲージトレイン」の実用化に先鞭をつけて、その技術を阪急が導入すれば、阪急(軌間:1435mm)の神戸方面から十三で乗り換えなしに、阪急マルーンの電車が関空方面への直通運転が可能になると、鉄道ファンとして妄想が膨らんでしまいます。現実的には軌間の問題をクリアしても車両限界の相違など実現は困難で、あくまでもファンの妄想にすぎませんが・・・・・
何れにしろ、とても楽しみなニュースなので、今後の動向を見守って行きたいと思います。
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