SSブログ

西武トレインフェスティバル2022 in 横瀬 [撮影日記]

DEL_15_西武鉄道_110th - コピー.jpg

10月16日(日)
朝、池袋発10時30分の西武鉄道の特急Laview「ちちぶ 11号」に乗車して、横瀬を目指しました。横瀬に赴く目的は、横瀬車両基地で開催される「西武トレインフェスティバル2022 in 横瀬」に参加するためです。

10月15日と16日に開催される「西武トレインフェスティバル2022 in 横瀬」は完全事前申し込み制、先着順で西武線アプリにより配布される「電子入場券」を持っていないと入場できません。10月15日・16日の各日の定員は約2,000名です。

私にとって横瀬のイベントの最大の魅力は、東海道線の電化に伴い大正時代に輸入された電気機関車など、国宝級の電気機関車を見ることができることです。

横瀬駅到着は11時42分、イベント開始時刻までかなり間があるので、横瀬駅に隣接した「ENgaWA 駅前食堂 」でスーパードライ350MLを購入、駅の待合室で景気づけ(?)に飲んで時間を潰しました。

イベントは13時00分から15時00分の2時間、12時過ぎに入場者の待ち行列に並びました。

ーーーーーーーーーー

展示された保存車両を紹介します。

DEL_15_西武鉄道_E71 - コピー.jpg
E71(元国鉄ED102)
1922年、米国 ウェスティングハウス(WH)・ボールドウィン製造
国鉄時代のED102号機の姿に復元されています。

DEL_15_西武鉄道_E61_002 - コピー.jpg
E61 (元国鉄ED111)
1922年、米国 ゼネラル・エレクトリック(GE)製造

DEL_15_西武鉄道_E52 - コピー.jpg
E52(元国鉄ED122)
1923年、スイス ブラウン・ボベリ(BBC)・シュリーレン製造

DEL_15_西武鉄道_E43 - コピー.jpg
E43(元青梅鉄道1013→元国鉄ED361)
1930年、英国 イングリッシュ・エレクトリック(EE)製造 ※製造年は文献により諸説あり
青梅鉄道は戦時買収で国有化され、国鉄青梅線(現JR東日本青梅線)となりました。

DEL_15_西武鉄道_E31_003 - コピー.jpg
E31(2代)
1986年、西武所沢工場製造
E32~E34は大井川鐵道に譲渡されて、現役で活躍しています。


DEL_15_西武鉄道_E854_002 - コピー.jpg
E854
1969年、三菱電機・三菱重工業製造

DEL_15_西武鉄道_クモハ355 - コピー.jpg
クモハ355(モハ505)
新製当時の外観に復元され、車番も当時のモハ505となっています。ベンチレーターもグローブからガーランドに戻されています。私的には、赤電塗装で多摩湖線を走っていたクモハ355の外観が好ましいのです。

DEL_15_西武鉄道_101系・2000系 - コピー.jpg
クハ1224、クハ2001
私の世代では西武鉄道の電車と言えば、101系(クハ1224)のデザインです。1977年、それまでの西武鉄道の電車のデザインを一新した2000系(クハ2001)が新宿線に登場したときは驚きました。
今年、西武鉄道は他社からの譲渡による「サステナ車両」を導入することを発表、西武の黄色い電車も急速に数を減らしていくものと思われます。

DEL_15_西武鉄道_3000系 - コピー.jpg
3000系 銀河鉄道999号

DEL_15_西武鉄道_5000系 - コピー.jpg
クハ5501
1969年秩父線開業とともに登場した初代レッドアロー5000系
残念ながら5000系レッドアローには乗車したことがありません。

DEL_15_西武鉄道_10000系_001 - コピー.jpg
10101F(クハ10101+モハ10201+クハ10701)
1993年に登場したNRA10000系、3両編成に短縮して保存されています。

DEL_15_西武鉄道_D16_001 - コピー.jpg
D16
元ブリヂストン東京工場専用線の入換機関車、横瀬車両基地の保存車両の入換に使用されています。

13時00分の入場開始時刻は少し早まりましたが、15時00分までの2時間強の間にAEB撮影を多用したこともあって、440枚ほどの写真を撮影しました。

ーーーーーーーーーー

帰路も特急に乗車しようと思ったのですが、横瀬発15時28分の「ちちぶ32号」は満席で、次の横瀬発16時28分の「ちちぶ36号」に乗車することとしました。

乗車する特急列車到着まで1時間以上あったので、「ENgaWA 駅前食堂 」を再び訪れて遅い昼食を摂ることとしました。この食堂、以前から横瀬でのイベントの度にちょくちょく利用していたのですが、リニューアルしたようで店名も店内もメニューもお洒落になっていました。

DEL_15_西武鉄道_駅前食堂_001.jpg

食したのは “きのこ肉うどん”、「原木しいたけ」と「ひらたけしめじ」の旨味が効いていて、なかなか美味しかったです。ついでに、時間に余裕があったので調子に乗って(?)、スーパードライ350MLを2缶飲んだ次第でした。

ーーーーーーーーーー

横瀬車両基地の検修棟建屋は、2014年の大雪で損傷を受けて解体され、普段、保存車両は屋外でカバーを掛けた状態で保存されています。ここでしか見ることのできない貴重な保存車両たち、できれば屋内で保存してほしいと思います。

更に欲を言えば、将来、これらの貴重な車両たちの安住の地として、“西武鉄道ミュージアム” なるものができて欲しい!、鉄道ファンの一人として、そんな夢、妄想(?)を膨らませてしまいます。

横瀬からの帰路、特急Laviewの車窓風景を眺めつつ、今日、会うことのできた車両たちが末永く保存されることを願っていました。


鉄道 ブログランキングへ
人気ブログランキングに登録しています。よろしかったら、ポチッと応援をお願いします。


KATO Nゲージ 西武鉄道 5000系 レッドアロー 初期形 4両セット 10-1323 鉄道模型 電車

KATO Nゲージ 西武鉄道 5000系 レッドアロー 初期形 4両セット 10-1323 鉄道模型 電車

  • 出版社/メーカー: カトー(KATO)
  • 発売日: 2016/04/30
  • メディア: おもちゃ&ホビー



西武鉄道 1985-2020 (イカロス・ムック)

西武鉄道 1985-2020 (イカロス・ムック)

  • 出版社/メーカー: イカロス出版
  • 発売日: 2020/09/24
  • メディア: ムック



徹底カラー図解 西武鉄道のしくみ

徹底カラー図解 西武鉄道のしくみ

  • 出版社/メーカー: マイナビ出版
  • 発売日: 2016/07/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



モノクロームの私鉄電気機関車 (イカロス・ムック)

モノクロームの私鉄電気機関車 (イカロス・ムック)

  • 出版社/メーカー: イカロス出版
  • 発売日: 2021/12/18
  • メディア: ムック



国鉄電気機関車名鑑 (単行本)

国鉄電気機関車名鑑 (単行本)

  • 出版社/メーカー: JTBパブリッシング
  • 発売日: 2010/01/26
  • メディア: 単行本



電気機関車の100年 (トラベルMOOK)

電気機関車の100年 (トラベルMOOK)

  • 出版社/メーカー: 交通新聞社
  • 発売日: 2019/08/02
  • メディア: 雑誌


nice!(197)  コメント(14) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 197

コメント 14

Take-Zee

おはようございます!
いいね、いいね!!
こういう写真はとっても嬉しいです!
鉄ちゃんにはたまらんです・・・(^o^)

by Take-Zee (2022-10-20 07:47) 

青い森のヨッチン

戦前に製造された輸入電機の機能美の美しさに惚れ惚れしますね~

by 青い森のヨッチン (2022-10-20 08:49) 

an-kazu

“西武鉄道ミュージアム、できるといいですね!

by an-kazu (2022-10-20 10:59) 

芝浦鉄親父

Take-Zeeさま、こんにちは。
私の拙い写真を楽しんでいただけて、光栄に存じます。
写真では解り難いですが、各車両とも傷みが出ていて、行く末を案じてしまいます。
by 芝浦鉄親父 (2022-10-20 12:39) 

芝浦鉄親父

青い森のヨッチンさま、こんにちは。
まだ、国産で本線用の電気機関車を製造する技術が無かった時代、欧米から輸入されたこれらの電気機関車のデザイン、おっしゃる通り美しいですね。デザインに、お国柄、メーカーの個性が出ています。
この辺りの電気機関車が、私が子供の頃に鉄道に関心を持つようになった、原点になります。
by 芝浦鉄親父 (2022-10-20 12:53) 

芝浦鉄親父

an-kazuさま、こんばんは。
東武鉄道の東武博物館(1989年開館)、小田急のロマンスカーミュージアム(2021年開館)など、関東の大手私鉄には規模の大小はありますが、常設で車両展示する施設があります。
西武鉄道にもそのような施設ができるといいのですが。。。
by 芝浦鉄親父 (2022-10-20 17:22) 

溺愛猫的女人

銀河鉄道999号、これに乗ればアンドロメダ終着駅に行けるのでしょうか?
by 溺愛猫的女人 (2022-10-20 20:11) 

芝浦鉄親父

溺愛猫的女人さま、こんばんは。
アンドロメダに着くまでには、紆余曲折がたくさんありそうですね。
銀河鉄道999号は、西武池袋線の大泉学園に住んでいた松本零士さんの協力により、運行が開始されました。
「メーテル」の反対側の先頭車両には「車掌」が描かれています。3000系で唯一保存されている車両が銀河鉄道999号、西武鉄道の拘りを感じられます。
by 芝浦鉄親父 (2022-10-20 22:13) 

ironbridge

芝浦鉄親父さん、今日は。
戦前と言っても、明治・大正・昭和初期までは、電気機関車は〝輸入品〟
だったんですね。これは興味深い。
スイス ブラウン・ボベリ(BBC)は、スウェーデン・ASEA社と合併、現在の社名はABBになっていますね。
どうでもいいお話ですが、このABBとファストファッションのH&Mの本社は同じ町にあります。ただし、40年ぐらい前です。
by ironbridge (2022-10-21 16:22) 

芝浦鉄親父

ironbridgeさま、こんばんは。
信越本線横川-軽井沢間(碓氷線)向けに製造されたアプト式電気機関車を除くと、国産の本線用電気機関車のパイオニアは1926年に日立製作所が製造したED15形となります。
戦前、鉄道省(国鉄)としての標準設計・規格化を目指した電気機関車が登場したのは、1928年製造のEF52形からです。輸入電気機関車の中で一番、信頼性が高く、性能が安定していたウェスティングハウス(WH)の電気機関車を手本にしています。
因みに、スイス ブラウン・ボベリ(BBC)の電気機関車は精密過ぎて当時の技術力では満足に整備、保守ができなかったと言われています。
by 芝浦鉄親父 (2022-10-21 17:23) 

そらへい

外国の機関車や、日本製でも古い電車は
みな個性的で、写真で見ても楽しいですね。
「西武トレインフェスティバル2022 in 横瀬」
かなり見応えがあったのでは無いでしょうか。
by そらへい (2022-10-22 20:19) 

芝浦鉄親父

そらへい様、こんばんは。
輸入電気機関車はどれも個性的ですね。各車各様、とても魅力的な形をしています。
おっしゃる通り、「西武トレインフェスティバル2022 in 横瀬」、貴重な車両たちを一堂に見ることができて、とても見応えがありました。
by 芝浦鉄親父 (2022-10-23 21:41) 

coco030705

こんばんは。
3000系 銀河鉄道999号のラッピングトレイン、素敵ですね~☆
元国鉄時代の古い車両があるのですね。レトロでいいなぁ。
駅前食堂のキノコうどん、おいしそう!キノコは香りがいいので、私も好きです。

今日、グーグルのニュースをみていたら、阪急電車の10両編成が、本数が減るようです。利用者が減っているみたいですね。
by coco030705 (2022-11-07 22:04) 

芝浦鉄親父

coco030705さま、こんばんは。
銀河鉄道999号、大胆なラッピングは目を惹きますね。大正時代に輸入された元国鉄の電気機関車、味わい深いです。
阪急の10両編成、8両編成に2両増結されることなど「鉄」としては興味津々だったのですが、残念ながら大阪暮らしの時代に見ることがなかったです(見ようとは思っていたのですが・・・)。
コロナによるニューノーマルが定着すると鉄道会社にとっては厳しいかも知れませんが、通勤ラッシュは緩和されるのかも知れませんね。。。
by 芝浦鉄親父 (2022-11-08 21:42) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。