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いにしえの記憶第2章(その17) [いにしえの記憶]

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過ぎ去った日々に徐々に埋もれていく、遠い日のいにしえの記憶

いにしえのブラウン管を彩った女優についての記憶。その第8弾です。

今回のいにしえの記憶は、比較的最近の記憶となります。女優さんよりは、寧ろ出演した作品の記憶となるかもしれません。

私は小学校入学の前後から、海外、特に米国のシリアスなTVドラマが観るのが好きでした。逆に日本の子供向けのアニメ番組、特撮もの番組などには、ほとんど興味はありませんでした。

そんなわけで、私の小学生時代に大きな話題となった円谷プロのウルトラシリーズでしたが、放映当時はあまり熱心に観ることはありませんでした。かろうじて、「ウルトラマン」を初回放映の途中から最終回まで見たくらいです。「ウルトラマン」に続く、円谷プロによる空想特撮シリーズの第四弾「ウルトラセブン」、名作ドラマの誉れが高いですが、何か、このドラマの世界観みたいなものに私は馴染めず、セブンは観ませんでした。
ちなみに、空想特撮シリーズの第一弾は「ウルトラQ」、第三弾は東映による「キャプテンウルトラ」でした。

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それから30年・・・・・

当時、幼稚園に通っていた息子は、「ウルトラマンティガ」が大好きで、幼稚園の先生から息子が、”大きくなったらティガになる!” と言っているという話を聞いたことがありました。

そんなわけで、家族三人で一緒に「ウルトラマンティガ」を観るようになりました。最初は息子に付き合って観ていたのですが、そのうちに私自身が「ウルトラマンティガ」の描く世界観にハマってしまい、熱中して観るようになりました。「ウルトラマンティガ」の世界観で描かれる、近未来の日本が直面する様々な問題、つぎつぎ怪獣が出現することが持っている必然性、古代文明を導いた光の巨人ティガが復活することの意味あいなど、物語の深さが、このドラマをとても魅力的なものとしています。私の今までの人生を通じて、最も素晴らしいと感じる ”日本のテレビドラマ” の1つと言っても過言ではないです。

GUTSのダイゴ隊員を爽やかに演じたV6の長野博さんが、光の巨人ティガのイメージによくマッチしていたと思います。また、ユーロビートのテーマ曲、V6の「TAKE ME HIGHER」もとてもカッコよく魅力的な曲で、何種類かあるオープニング映像によくマッチしていて、このドラマの魅力の1つとなっていました。

全52話のこのドラマ、どのエピソードも面白く、深いですが、とりわけ最終章(第50話~第52話)、ダイゴがティガであることに、GUTSのイルマ隊長(高樹澪)、レナ隊員が気づき、ティガが闇の支配者ガタノゾーアとの最後の戦いに立ち向かう物語の展開は圧巻、とても感動的です。

ティガに出演した女優さんで注目を集めたのは、「ウルトラマン」で科学特捜隊のハヤタ隊員を演じた黒部進さんの娘の吉本多香美さんがレナ隊員を演じたことだと思います。親子二代、ウルトラマンシリーズに出演を果たしました。

吉本多香美さんのアクティブでボーイッシュな役作りは、GUTSのパイロットのイメージにピッタリとハマっていて、とても魅力的でした。ダイゴ隊員を演じた長野博さんとレナを演じた吉本多香美さんフレッシュな印象が、このドラマをより一層、魅力的なものとしてくれました。

物語の終盤、闇の支配者ガタノゾーアとの戦いに敗れ、光を失い石像の姿に戻って海中に沈むティガに、アートデッセイのコックピットのレナが「ダイゴォォ~!」と叫び、他のGUTS隊員がダイゴがウルトラマンティガであることを知るシーン、私は思わず息を呑み、この物語がこれで終って欲しくないと願いました。

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「ウルトラマンティガ」、「ウルトラマンダイナ」、「ウルトラマンガイア」は平成ウルトラマン三部作と呼ばれています。

「ウルトラマンダイナ」は「ウルトラマンティガ」の世界観を引き継いでいて、全く違和感なく観ることができました。しかし、「ウルトラマンガイア」は「ウルトラマンティガ」、「ウルトラマンダイナ」の世界観を全く継承していないため、私には馴染めませんでした。息子も小学生になってからウルトラマンより他のことに興味を惹くようになり、家族三人でウルトラマンを観ることも平成ウルトラマン三部作で終わりになりました。

平成ウルトラマン三部作が放映されていた時代、レンタルビデオで初代「ウルトラマン」から「ウルトラマンパワード」までの作品のビデオを息子にせがまれて毎週借りて家族三人で観続けて、当時ビデオ化されていた全てのエピソードを観つくしてしまいました。

どの作品でも魅力的なヒロインが登場します。これらの作品のなかで、世の中的に最も人気があるヒロインは「ウルトラセブン」で菱見百合子さんが演じた、ウルトラ警備隊のアンヌ隊員だと思います。ウルトラ警備隊の紅一点の綺麗なお姉さんアンヌ隊員も魅力的ですが、毅然と任務を遂行しつつ、ダイゴに想いを寄せるレナは、私にとって最も魅力的なウルトラマンシリーズのヒロインです。

「ウルトラマンティガ」の物語のラスト、ダイゴがレナに手渡した石になったスパークレンスが、煙がたなびくように風に吹かれて消え去ってしまいます。そして、ダイゴに向き合ったレナの「もう、ウルトラマンにはなれないね」の言葉に「人間はみんな自分自身の力で光になれるんだ」と言葉を返すダイゴ、ダイゴを見つめて涙ぐむレナ、この素晴らしいテレビドラマを語るうえで外すことのできない、とても感動的なシーンです。観ていて泣けてきたことを思い出します。このシーンのレナはとても可愛く、チャーミングでした。今でも、このシーンは鮮明に記憶に残っています。

そして、「ウルトラマンダイナ」の最終章、ダイゴとレナは結婚して女の子が生まれて、火星で暮らしている姿が描かれています。「ウルトラマンダイナ」の最終章に「ウルトラマンティガ」の物語のもう一つのラストを観た気がしました。ダイナの物語はとても悲しい結末を迎えましたが、「ウルトラマンティガ」の素敵なカップルが結ばれて、とてもホッとしたことを憶えています。

吉本多香美さんが演じたレナ隊員、アクティブでキュート、とても素敵なヒロインとして、私の記憶に刻まれています。


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コメント 4

かずのこ

ティガにダイナ、我が家でも子供たちのヒーローでした。
by かずのこ (2018-12-06 12:52) 

芝浦鉄親父

かずのこ様、こんばんは。
幼稚園の父親参観の時に、子供たちがティガやダイナに扮して遊んでいたのを見たことが、思い出されます。
子供たちに夢を与えてくれるウルトラマン、まさにヒーローですね。
by 芝浦鉄親父 (2018-12-06 21:05) 

MONSTER ZERO

三面怪人ダダ!懐かしい(^^;
初代ウルトラマン、ど真ん中ストライクでした!(^^;
by MONSTER ZERO (2018-12-07 16:32) 

芝浦鉄親父

MONSTER ZEROさま、こんばんh.
写真のダダとカネゴンは、昔、浅草にあったウルトラマンのミニテーマパーク「ウルトラマン倶楽部」で購入しました。
ダイナが放映されているころに、家族三人で「ウルトラマン倶楽部」に行きました。「ウルトラマン倶楽部」では、子供連れのファミリーよりも、寧ろ10代後半から20代・30代と思しき男性のグループが熱くなっていたことが思いだされます。
by 芝浦鉄親父 (2018-12-07 21:38) 

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