23年ぶりに(パート3) [つれづれ日記]
私が「SUZUKA Sound of ENGINE 2018」で、特に注目した4つのイベントについて記事、パート3です。
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【60’s Racing Car デモンストレーション】
1960年代からモータースポーツに興味があった私が、一番見たかったイベントは実はこれでした。そして、このイベントに登場したレーシングカーの中で最も見たかったのが、ローラT70MKⅢです。

ローラT70MKⅢ
今から50年前、TNT(トヨタ、ニッサン、タキ)の激突となった1968年日本グランプリ、タキレーシンチームから2台のローラT70MKⅢがエントリーしました。ドライバーはゼッケン25番が長谷見昌弘さん、ゼッケン26番が田中健ニ郎さんでした。
予選では高橋国光さん、北野元さんの2台のニッサンR381に一歩及びませんでしたが3位、5位に位置し、決勝では田中健二郎さんのローラT70MKⅢがニッサンR381と序盤トップ争いを演じました。しかし、残念ながら、長谷見昌弘さん、田中健二郎さんの2台ともにトラブルでリタイアという結果に終わりました。
赤に黄色のVラインのゼッケン25番のマシン、1968年日本グランプリにタキレーシングチームからエントリーした、若き日の長谷見昌弘さんがドライブしたマシンそのものです(シャーシナンバーが同じ)。
1968年日本グランプリ、小学6年生だった私はテレビにくぎ付けで観戦しました。当時、わが家に有ったテレビは未だ白黒だったので、このマシンのカラーリングは後日雑誌で見ました。とてもカッコいいカラーリングだと思ったことを憶えています。半世紀前、夢中でテレビの中の姿を眼で追ったレーシングカーを、当時そのままの姿で見ることができたのは、感激でした。
欲を言えば、この日、ニッサンR91CPをドライブした長谷見昌弘さんが、このローラT70MKⅢをドライブする姿を見たかったです。
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他にも数々の1960年代のレーシングカーのデモンストレーションを見ることができました。
1963年日本グランプリ優勝のロータス23。1964年日本グランプリ優勝のポルシェ904。1960年代ホンダSシリーズのシャーシに独自カウルを装着したマクランサ、コニリオ。1967年ルマン24時間レースにブルース・マクラーレン/クリス・エモンのドライブで優勝したフォードGTMkⅡなどなど。

ポルシェ904
1964年日本グランプリで式場壮吉さんがドライブして、生沢徹さんのプリンス・スカイラインGTとデッドヒートを演じて優勝したレーシングカーがポルシェ904です。1964年日本グランプリ優勝マシンは2L水平対向4気筒エンジンを搭載していましたが、イベントに登場したマシンは2L水平対向8気筒エンジン搭載車でした。

フォードGTMkⅡB
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そして、パドックにはイベントでは走ることのなかった、こんなマシンも展示されていました。

ポルシェ906
1967年日本グランプリ、生沢徹さんがドライブして優勝したレーシングカーがポルシェ906です。私がレーシングカーを美しいと思うようになった原点のクルマです。

ポルシェ910
1968年日本グランプリ、タキレーシングチームからエントリーした生沢徹さんがドライブして、5.5LのニッサンR381に次いで2位に入ったレーシングカーがポルシェ910です。生沢徹さん、当時、モータースポーツファンのみならず、若者のヒーローでした。人気は絶大でした。

スカイラインハードトップ2000GTーR
ハコスカの4ドアGT-Rの実戦デビューは1969年、ハードトップGTーRの実戦デビューは1971年でした。ハードトップは4ドアに比べてホイルベースが短く、運動性が向上しました。

紫電77(レプリカ)
1977年富士グランチャンピオンシリーズで高原敬武さんがドライブしました。シャーシデザインはノバの森脇基恭さん、ボディデザインはムーンクラフトの由良拓也さんです。とても、美しいレーシングカーです。
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1960年代のモータースポーツを知る者にとっては、このイベントで見ることのできたレーシングカーのどれもが懐かしく、いにしえの記憶が甦りました。そして、これらのレーシングカーがサーキットを駆け巡った時代、モータースポーツファンのみならず日本人が最もモータースポーツに関心を抱き、熱くなった時代だったのかもしれません。
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パート4に続きます。

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【60’s Racing Car デモンストレーション】
1960年代からモータースポーツに興味があった私が、一番見たかったイベントは実はこれでした。そして、このイベントに登場したレーシングカーの中で最も見たかったのが、ローラT70MKⅢです。

ローラT70MKⅢ
今から50年前、TNT(トヨタ、ニッサン、タキ)の激突となった1968年日本グランプリ、タキレーシンチームから2台のローラT70MKⅢがエントリーしました。ドライバーはゼッケン25番が長谷見昌弘さん、ゼッケン26番が田中健ニ郎さんでした。
予選では高橋国光さん、北野元さんの2台のニッサンR381に一歩及びませんでしたが3位、5位に位置し、決勝では田中健二郎さんのローラT70MKⅢがニッサンR381と序盤トップ争いを演じました。しかし、残念ながら、長谷見昌弘さん、田中健二郎さんの2台ともにトラブルでリタイアという結果に終わりました。
赤に黄色のVラインのゼッケン25番のマシン、1968年日本グランプリにタキレーシングチームからエントリーした、若き日の長谷見昌弘さんがドライブしたマシンそのものです(シャーシナンバーが同じ)。
1968年日本グランプリ、小学6年生だった私はテレビにくぎ付けで観戦しました。当時、わが家に有ったテレビは未だ白黒だったので、このマシンのカラーリングは後日雑誌で見ました。とてもカッコいいカラーリングだと思ったことを憶えています。半世紀前、夢中でテレビの中の姿を眼で追ったレーシングカーを、当時そのままの姿で見ることができたのは、感激でした。
欲を言えば、この日、ニッサンR91CPをドライブした長谷見昌弘さんが、このローラT70MKⅢをドライブする姿を見たかったです。
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他にも数々の1960年代のレーシングカーのデモンストレーションを見ることができました。
1963年日本グランプリ優勝のロータス23。1964年日本グランプリ優勝のポルシェ904。1960年代ホンダSシリーズのシャーシに独自カウルを装着したマクランサ、コニリオ。1967年ルマン24時間レースにブルース・マクラーレン/クリス・エモンのドライブで優勝したフォードGTMkⅡなどなど。

ポルシェ904
1964年日本グランプリで式場壮吉さんがドライブして、生沢徹さんのプリンス・スカイラインGTとデッドヒートを演じて優勝したレーシングカーがポルシェ904です。1964年日本グランプリ優勝マシンは2L水平対向4気筒エンジンを搭載していましたが、イベントに登場したマシンは2L水平対向8気筒エンジン搭載車でした。

フォードGTMkⅡB
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そして、パドックにはイベントでは走ることのなかった、こんなマシンも展示されていました。

ポルシェ906
1967年日本グランプリ、生沢徹さんがドライブして優勝したレーシングカーがポルシェ906です。私がレーシングカーを美しいと思うようになった原点のクルマです。

ポルシェ910
1968年日本グランプリ、タキレーシングチームからエントリーした生沢徹さんがドライブして、5.5LのニッサンR381に次いで2位に入ったレーシングカーがポルシェ910です。生沢徹さん、当時、モータースポーツファンのみならず、若者のヒーローでした。人気は絶大でした。

スカイラインハードトップ2000GTーR
ハコスカの4ドアGT-Rの実戦デビューは1969年、ハードトップGTーRの実戦デビューは1971年でした。ハードトップは4ドアに比べてホイルベースが短く、運動性が向上しました。

紫電77(レプリカ)
1977年富士グランチャンピオンシリーズで高原敬武さんがドライブしました。シャーシデザインはノバの森脇基恭さん、ボディデザインはムーンクラフトの由良拓也さんです。とても、美しいレーシングカーです。
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1960年代のモータースポーツを知る者にとっては、このイベントで見ることのできたレーシングカーのどれもが懐かしく、いにしえの記憶が甦りました。そして、これらのレーシングカーがサーキットを駆け巡った時代、モータースポーツファンのみならず日本人が最もモータースポーツに関心を抱き、熱くなった時代だったのかもしれません。
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パート4に続きます。

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エブロ 1/43 ポルシェ904カレラ GTS 日本GP 1964 シルバー 完成品
- 出版社/メーカー: エムエムピー
- メディア: おもちゃ&ホビー

Spark 1/43 Porsche Carrera 6 (906-120) 1966 White 完成品
- 出版社/メーカー: キッドボックス
- メディア: おもちゃ&ホビー

EBRRO 1/43 ポルシェ 910 日本GP 1968 #28 完成品
- 出版社/メーカー: エムエムピー
- メディア: おもちゃ&ホビー

Racing on Archives Vol.12 (NEWS mook)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 三栄書房
- 発売日: 2017/12/28
- メディア: ムック
ポルシェ910の飛行機のコクピットみたいなデザインがかっこいいです。今の車の似たような外観が空気抵抗をなくす為なら、昔のポルシェのようなデザインでも良さそうなのに、内部空間を広くとりたいのでしょうか。丸みのある車がなくなりましたね。
by zombiekong (2018-11-29 19:14)
zombiekongさま、こんばんは。
ポルシェ910のデビューは1967年でした。ポルシェは当時から、特に空力を追及していたメーカーで、空気を味方につけた流麗なレーシングカーを次々に送り出しました。
今はレーシングカーでもレギュレーションの関係もあってか、丸みのあるクルマが少なくなったように思います。
by 芝浦鉄親父 (2018-11-29 20:19)
結婚前、夫のミニカーやさん巡りによく付き合いましたよ(笑)
東銀座や日暮里他、マニアックな小さな店へも・・
当時 私へのプレゼント代にまわしておくれ~な感じでした
by shimakuma (2018-11-30 09:03)
shimakumaさま、こんにちは。
私は鉄道模型を集めるのに忙しく(?)、ミニカーは数台しか持っていませんが、それでも日暮里のショップは有名なので知っています。
プレゼント代のお話し、とても耳が痛いです・・・・・
by 芝浦鉄親父 (2018-11-30 12:27)
私もミニカーは数台です。
少し前から自分がこれまで乗ってきた車種のミニカーを
集め出しましたが、マイナーな車が多いせいか
なかなか集まりません。
by そらへい (2018-11-30 21:29)
そらへい様、こんばんは。
私が持っているミニカーは、全て、いにしえのレーシングカーです。
今まで、自分が乗ってきたクルマのミニカーをショップなどで見かけたことがありますが、買おうと考えたことはないです。
ミニカーを集めだすと、際限がなくなりそうなので、心を鬼にして(?)、自重しています。
by 芝浦鉄親父 (2018-11-30 22:02)