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山陰への旅(前編) [撮影日記]

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機関車に貼られた、"がんばろう"のステッカーを見たのは、東日本大震災のあと東北本線で活躍するJR貨物EH500、JR東日本EF510-500番台以来でした。

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9月12日(水)夜遅く、米子駅で特急「やくも」を下車した私は、一通り各ホームを歩いて駅構内の線路配置を確認したあと改札を出て、駅前のコンビニでビールとつまみを買い、駅の正面にあるホテルにチェックインしました。チェックイン時刻は22時30分を過ぎていたと思います。

台風21号の襲来で自宅待機となった9月4日(火)、PCに向かってEXCELで山陰への撮影旅行の計画を立てていました。

山陰への旅行の目的は、7月の西日本豪雨で不通となっている山陽線の代替として山口線・山陰線・伯備線を利用した迂回貨物列車の撮影です。

山陰線、山口線の貨物免許は廃止されていたのですが、国土交通省 は8月22日、改めてJR貨物に「第二種鉄道事業許可」を許可、JR西日本に「鉄道線路使用条件設定認可」を認可したことで、貨物列車の運行が可能となりました。迂回貨物列車は1日1往復運行されます。

この迂回貨物列車、岡山貨物ターミナルから米子の区間をEF64、米子から幡生操車場の区間をDD51、関門トンネル区間はDD51を連結したままEH500が牽引、鉄道ファンの興味が尽きない継走です。

当初計画では一泊二日で9月8日・9日の日程を考えていたのですが、両日ともに強い雨が見込まれる天気予報だったので、前泊一日に計画を組み直して、9月13日(木)に休みを取って山陰に赴くこととしました。雨の撮影は慣れっこで苦にはなりませんが、万が一、ウヤだと、せっかくの旅行が台無しになってしまうので、9月8日・9日は回避しました。

私が山陰地方を訪れるのは1963年、1970年に続いて3回目で、鉄道写真の撮影では実に今回が初となります。今まで鉄道写真の撮影で日本各地を訪れているのですが、山陰に今まで一度も足が向かなかった訳は、私の鉄道への興味の対象が主に電気鉄道の車両、特に電気機関車と通勤形電車にあるため、非電化路線がひろがる山陰地方への関心が高まらなかったからです。

わざわざ休みを取って計画を組んだのは、9月中頃から10月上旬にかけて所要が立て込んでいて、さいたまの自宅に帰っていることが多く、土曜・日曜日に撮影旅行の日程を組むのがかなり困難だったからです。山陽線の全通は10月中とのことなので、今回が私にとっての迂回貨物撮影の最初で最後のワンチャンスと考えて踏み切りました。
★この記事を書いている最中に山陽線全通は前倒しされて9月30日、山陽線全通に合わせて迂回貨物終了のニュースが流れました。

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下り迂回貨物 9081レ 米子駅進入
米子までの牽引機はEF641009

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下り迂回貨物 9081レ 米子駅発車
米子からの牽引機はDD511802

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キヤ143(番号不明) 
ラッセル翼を付けている姿は初めて見ました。どう見ても気動車ではなくてディーゼル機関車に見えます。

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115系G編成
伯備線用G編成のクモハ114、切妻、ダブルパンタ、3ドア、そしてこの色、私には西武鉄道の401系(2代)を思い起こさせます。

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下り迂回貨物 9081レ 宍道駅

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この後、上り迂回貨物を撮影すべく、出雲市駅に向かいました。後編に続きます。


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コメント 14

hanamura

つい今さっき自宅で、上りのサンライズ出雲&瀬戸を見送りました。
サンライズが通らなかった日々は、辛く寂しい時でした。
by hanamura (2018-09-16 05:00) 

JR浜松

115系も切妻にしてしまうと103系に似てしまいますね。デザインより効率性を選んでの改良だったのでしょうか。
米子懐かしいです。もう10数年行ってません。帰りにサンライズのノビノビ座席で帰って来ました。
現在F30も5年弱となり車検時にメンテナンスフリーをフルに使って少しでも温存していこうと思っています。
by JR浜松 (2018-09-16 08:40) 

ironbridge

芝浦鉄親父さん、今日は。〝山陰線、山口線の貨物免許は廃止されていたのですが、国土交通省 は8月22日、改めてJR貨物に「第二種鉄道事業許可」を許可、JR西日本に「鉄道線路使用条件設定認可」を認可〟そうでしたか、全く知りませんでした。貴重な情報有り難うございます。山陽線は9月中に復旧できるようです。貨物回廊が復活します。
by ironbridge (2018-09-16 15:32) 

caterham_7

個人的には保線にはガソリン税を
入れても良いのでは?(国道と同じで)
全国的にはJRにしたのは失敗だったような・・・
by caterham_7 (2018-09-16 16:09) 

johncomeback

お盆に姫新線・津山線・因美線・伯備線を走破する予定で
岡山・新見・鳥取のホテルを予約していましたが、
「西日本豪雨」で断念、キャンセルしました。
来年、リベンジに行こうと思っています。

by johncomeback (2018-09-16 19:26) 

jane

鉄道マニアの諸兄の気持ちがよく理解出来る画像ばかり。
ぼくのじいちゃんは門司管区のエンジニアだったので、
鉄道好きの血は受け継いでいるのかもしれません。
by jane (2018-09-17 10:26) 

芝浦鉄親父

hanamuraさま、おはようございます。
数多くの自然災害に見舞われた2018年、鉄路にもまだまだ災害の爪痕が残っています。力強く走る列車を見ると元気づけられるように思います。
by 芝浦鉄親父 (2018-09-18 10:50) 

芝浦鉄親父

JR浜松さま、おはようございます。
切妻の115系、違和感ありありですが、愛嬌のある憎めない顔つきです。
前の愛車E87は大好きだったのですが、不慮の出来事で昨年2月に僅か6年4か月でお別れしてしまいました。そして今の愛車F20は1シリーズとしては最後のFRレイアウト、そして私が乗る最後の内燃機関搭載のクルマとなるかもしれないので、大事に付き合って行こうと思います。
by 芝浦鉄親父 (2018-09-18 11:02) 

芝浦鉄親父

ironbridgeさま、こんにちは。
山陽線の復旧で、再び長大編成の貨物列車が頻繁に行き交うようになりますね。日本の物流のひとつの要とも言える山陽線が前倒しで復旧されるのは、とても意義のあることだと思います。
by 芝浦鉄親父 (2018-09-18 11:13) 

芝浦鉄親父

caterham_7さま、こんにちは。
”保線にはガソリン税”、妙案ですね。
JRは勝ち組、負け組に分かれてしまい(そもそも、そうなるように分社した?)、地方交通線はどんどんと切り捨てられています。
基本的に切り捨てられた鉄路は、二度と復活することはないので、本当にこれで良いのかと考えてしまいます。
by 芝浦鉄親父 (2018-09-18 11:20) 

芝浦鉄親父

johncomebackさま、こんにちは。
姫新線、津山線は短区間乗車したことがありましたが、伯備線は今回が初の乗車でした。
今回の山陰への旅は強行軍でしたが、次回は余裕を待った日程で山陰の鉄道を巡りたいと思います。
by 芝浦鉄親父 (2018-09-18 11:27) 

芝浦鉄親父

janeさま、こんにちは。
祖父さまのお仕事、とても誇らしいものですね。
北九州は頻繁に撮影に行きます。特に門司駅は関門トンネルを通過する貨物列車を牽引する機関車を間近に見ることができるので、お気に入りの駅です。近いうちに再び北九州を訪れたいです。
by 芝浦鉄親父 (2018-09-18 11:36) 

英ちゃん

山陰は、大昔にブルトレ出雲で1回だけ行きました。
by 英ちゃん (2018-09-19 05:25) 

芝浦鉄親父

英ちゃん様、こんにちは。
ブルトレは撮影するばかりで、まともに乗車した経験がないです。
私の世代では、まさかブルトレが走らない時代がくることは想像できませんでした。
by 芝浦鉄親父 (2018-09-19 10:10) 

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