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魅惑の鉄道車両(第50回) [魅惑の鉄道車両]

私のことを魅了してやまない鉄道車両を紹介していきます。

第50回は、ED79です。

青函トンネル区間に特化した性能と装備を持つED79形電気機関車は、JR北海道に0番台、100番台、JR貨物に50番台が在籍していましたが、何れも、北海道新幹線開業までに引退し、いにしえの記憶の中の存在となりました。

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ED7920

JR北海道のED79 0番台、100番台は、ED75 700番台からの改造で、青函トンネル区間開業前の国鉄時代末期に登場し、JR北海道に引き継がれました。
青函トンネル区間の高速運転に対応した歯車比の変更、青函トンネル区間の長い下り勾配の抑速のためのサイリスタ制御による回生ブレーキの装備(0番台)、青函トンネル区間に対応した保安装置の導入など、外見は種車のED75 700番台と大きな変更はありませんが、中身は大幅に改造されています。

登場後は、0番台単機で様々な寝台特急、急行列車、快速列車、0番台と100番台の重連で、首都圏、関西と北海道を結ぶ貨物列車の先頭に立って、津軽海峡線の主力として活躍しました。

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ED7955+ED7954

JR貨物のED79 50番台は貨物列車の増発用に1989年に新製されました。前面のデザインが若干変更され、カラーリングも0番台、100番台の交流電機標準色の赤(赤2号)から、白と青を基調としたカラーリングに一新されています。

私の大好きなED75と同様に、14mのコンパクトな車体に交流機器、補機類がぎっしり詰まった、メカニカルで力強いスタイリングがED79の魅力です。

そんな、ED79ですが、青函トンネル区間へのEH500金太郎の進出、津軽海峡線の快速列車の廃止、相次ぐ寝台特急の廃止と減便などで活躍の場が徐々に狭まっていき、昨年3月の北海道新幹線開業で青函トンネル区間の架線電圧が25kVに昇圧、この区間を走行できる電気機関車はEH800のみとなり、ED79は最後まで残った寝台特急としての「カシオペア」、急行「はまなす」とともに姿を消しました。

写真は4年前の夏、丁度、ねぶた祭りの期間に青森遠征した際に撮影したものです。私にとっては最初で最後のED79との出会いとなりました。


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コメント 2

ironbridge

芝浦鉄親父 さん、お早うございます。「ED79」は老生にとって全く馴染みのない機関車です。興味深いお話を聞かせて頂きました。
by ironbridge (2017-01-30 10:05) 

芝浦鉄親父

ironbridgeさま、こんにちは。
「ED79」は青函トンネルでの運用に特化して、汎用的な運用を目的として開発された機関車ではないため、馴染みのある方は少ないと思います。
つぎつぎに電気機関車が姿を消していくのは、寂しい限りです。。。
by 芝浦鉄親父 (2017-01-30 12:33) 

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