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たまには協奏曲 [音楽]

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私がクラシック音楽を聴くようになったのは、今から約30年前、30歳の頃です。

クラシックを聴き始めたときは様々な演奏形式の楽曲を聴いていたのですが、それから30年経った今、私の聴く楽曲は「交響曲」、(狭義の)「管弦楽曲」、「弦楽四重奏曲」に収斂されました。

そんなわけで、協奏曲を今はほとんど聴くことはありません。ここ10年くらいの間で購入した記憶のある「協奏曲」のCDは、「アランフェス協奏曲」(福田進一/飯森範親/ヴュルテンベルク・フィル)だけです。そして、今でも繰り返し聴く協奏曲のCDと言えば、マイルス・デイビスとギル・エヴァンス・オーケストラの”アランフェス協奏曲”(「スケッチ・オブ・スペイン」)だけです。

ところが、先日、何故か突然、無性に「グリーク:ピアノ協奏曲」が聴いてみたくなり、ネットでCDを購入しました。購入したCDは「グリーグ:ピアノ協奏曲&抒情小曲集」(仲道郁代/フロール/フィルハーモニア管弦楽団)です。因みに、このCDを選択した理由は、CDジャケットの柔和で美しい仲道郁代さんの写真に惹かれたからです。まあ、ジャケ買いというわけです。。。

実は、「グリーク:ピアノ協奏曲」を私はこの歳になるまで、まともには聴いたことがありませんでした。あまりにも有名なこの楽曲の冒頭、ティンパニのクレッシェンドに続く、コップから溢れる水が零れ落ちる瞬間をスローモーションで見るような、刹那的なピアノのフレーズだけが、私の記憶にとどまっているのみでした。

私はどちらかというと、光より影のある音楽、温かみより冷たい音楽、穏やかさより厳しさのある音楽が好きなので、冷たいメスの輝きのように感じられ、悲劇を暗示しているかのような、この楽曲の冒頭部分には大変に惹きつけられるものがあります。

今回、初めてこの楽曲を全体通して、じっくりと聴いてみると、私の懐いていた冒頭部分のイメージとは異なり、各楽章、穏やかで温かみのある、情緒的な印象を感じることができる、どちらかと言うと陽性の楽曲というのが、私の受けた印象でした。

そういう意味では、ちょっと期待外れではありましたが、秋の夜長、実に久しぶりにピアノ協奏曲を楽しみました。しかし、私にはピアノ独奏が、オーケストラの演奏を邪魔しているように思えてしまい、どうもしっくりとは聴こえてきません。このCDがこのように聴こえることが、私が協奏曲という演奏形式の音楽から、遠ざかっていった理由なのかもしれません。

私は10代の頃から、聴く音楽をころころと変えてきたので、いつかは協奏曲モードに突入するかもしれませんが、当分は私のCDラックのクラシック段に協奏曲のCDが増殖することはさなそうです。


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グリーグ:ピアノ協奏曲&抒情小曲集

グリーグ:ピアノ協奏曲&抒情小曲集

  • アーティスト: 仲道郁代,グリーグ,フロール(クラウス・ペーター),フィルハーモニア管弦楽団
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2007/10/24
  • メディア: CD



ロドリーゴ:アランフェス協奏曲、他

ロドリーゴ:アランフェス協奏曲、他

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2014/11/26
  • メディア: CD



スケッチ・オブ・スペイン+3

スケッチ・オブ・スペイン+3

  • アーティスト: マイルス・デイビス
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2013/09/11
  • メディア: CD



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ironbridge

芝浦鉄親父さん、お早うございます。毎日「AKB」ばかりではねぇ!?
by ironbridge (2016-10-16 10:37) 

芝浦鉄親父

ironbridgeさま、こんにちは。
エロっぽい「こじはる」は大好きなのですが、残念ながらAKBのCDは持っていません。
様々なジャンルの音楽のアルバムをもっているのですが、日本の歌は皆無に近いです。
AKBの音楽、、、私には明るすぎますねぇ。。。
by 芝浦鉄親父 (2016-10-16 15:54) 

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