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1978年2月28日 [音楽]

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来年4月に74歳になるボブ・ディランが8回目の来日公演を行うというニュースが流れました。一説には最後の来日公演と言われています。

私はボブ・ディランの1978年の初来日公演を日本武道館で観ました。コンサートに行った日は、私が大学中退の後、再度の受験勉強の末に、2度目の入学となる大学が決まって、ホッと一息ついていた時でした。

当時はロックファンでしたが、ボブ・ディランの音楽は全く聴いたことがなかったです。せいぜい、ジョージ・ハリスンの「バングラデッシュのコンサート」の演奏くらいしか印象はありませんでした。
しかし、最後の大物ミュージシャン来日と大きな話題になっていたことと、その時の私のホッと一息気分がコンサートに出かけさせる原動力となりました。

1978年2月28日のこのコンサート、実は私が初めて行ったコンサートでした。その後、ロック、ソウル、フュージョン、メインストリームジャズ、クラシックなど様々な音楽のコンサートに行くようになるのですが、そのスタートはボブ・ディランでした。

ただ、やはりと言いますか、全く聴いたことのないアーティストのコンサートは楽しめるものではなかったです。ボブ・ディランの風格、風情に溢れた声だけが、強烈に耳に焼き付きました。

そしてコンサートが終わり武道館の建物を出ると、外は恐ろしいほどの雷と暴風雨でした。帰路につくため、傘も持たず地下鉄東西線の竹橋駅に向かったのですが、荒川に架かる鉄橋(荒川中川橋梁)の上で突風のため電車が脱線し、東西線が止まっていたのでした。竹橋駅周辺の道路はコンサート帰りの客でごった返して、駅に降りることもできない有り様です。
おかげで、全身ずぶ濡れで、中央線武蔵小金井が最寄駅の(当時の)自宅に帰り着いた時には、すでに日付が変わっていました。
折角、手に入れたコンサートのパンフレットも雨に濡れて歪んでしまい、ページを捲るのも厄介な代物となってしまいました。今でも、このパンフレットを大切に持っていますが、歪んだ表紙のボブ・ディランの写真を眼にする度に、雷雨の中で全身ずぶ濡れになったこの日のことを思い出します。これらの出来事により、1978年2月28日は私には忘れられない一日となりました。

それから現在まで、4桁の枚数のパッケージメディア(LP、CD、SACD)を購入しましたが、今でもボブ・ディランのアルバムは1枚も持っていません、彼の音楽を聴くこともないです。
ただ、俗っぽい私は、今回が最後の来日公演(?)という言葉に少しばかり心は動いてしまいますが、やはりコンサートには行かないと思います。

ちなみに、同じ来年4月には現在70歳のエリック・クラプトンの来日公演がありますが、こちらは早々とチケットを手に入れました。
ビートルズの「While My Guitar Gently Weeps」が私とクラプトンの音楽との出会いだったと思いますが、クラプトンも早70歳(来年のコンサート時点では71歳)、当たり前ですが皆、歳をとっていきますねぇ・・・、もちろん、私もですが。。。歳をとることは目出度いことかもしれませんが、ちょっぴり悲しいものでもあります。

私にとっては久しぶりの日本武道館でのコンサートとなるクラプトンの来日公演、思いっきり楽しみたいと今からわくわくしています。願わくば「Layla」はエレクトリック・バージョンをライブで聴きたいのですが、叶わぬ夢ですかねぇ。。。


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コメント 6

まりりん

Layla、
ライブで聴けたら素敵ですね♪
by まりりん (2015-12-23 01:05) 

芝浦鉄親父

まりりん様、こんにちは。
ジョージ・ハリスンの妻、パティ・ボイドへの想いを綴った「Layla」、ロック史に輝く名曲ですね。
コンサートが楽しみです!
by 芝浦鉄親父 (2015-12-23 10:48) 

DEBDYLAN

僕は、BOB大好きです^^;
ライヴ行きたいけど、無理だろうな。

by DEBDYLAN (2015-12-24 22:15) 

芝浦鉄親父

DEBDYLANさま、メリークリスマスです。
正直言ってボブ・ディランの音楽は事実上は聴いたことがないので、好きか否かの判断ができないです。
実は、とっても聴いてみたいのですが、多様な音楽に関心があって、ボブ・ディランのアルバムを手に取る時間が取れません。もうすぐ還暦ですが、音楽を聴くには60年では短すぎです。
by 芝浦鉄親父 (2015-12-24 23:09) 

ojioji

芝浦鉄親父さまの1978年2月28日、すごい一日だったのですね。
ご自分の歩いたあとが道になるような人生を歩まれた方と察します。
ディランは「風に吹かれて」を中学のとき覚えて、英語の勉強に役立った(^_^;)のが思い出です。その後は、今世紀初め頃でしたっけ、グラミー賞の何かで聴いて、えっ、まだ活動されてたのだと嬉しくてびっくり、それが、来年コンサートですって?!?
素敵な?文章をありがとうございます。
by ojioji (2015-12-25 11:40) 

芝浦鉄親父

ojioji さま、こんにちは。
歩いたあとが道になるような、大した人生を歩んできたわけではありませんが、趣味が多彩なことが唯一の自分の取り柄(?)かもしれません。
鉄道や音楽以外にも、おおっぴらにカミングアウトしてないものもあります。
まあ、家族には好きなことばかりして!、と大層悪評ではありますが。。。
by 芝浦鉄親父 (2015-12-25 12:41) 

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