SSブログ

いにしえの記憶第2章(その7) [いにしえの記憶]

20141115_10121312 - コピー.jpg

過ぎ去った日々に徐々に埋もれていく、遠い日のいにしえの記憶

いにしえのブラウン管を彩った女優についての記憶。その第3弾です。

小学校入学の頃から、アメリカのテレビドラマが大好きだった私ですが、数々のドラマの中で、その後の人生における価値観を左右したくらい(かなり大袈裟ですが)、熱中して観ていたドラマがあります。
それは、伝説の名作ドラマ、「逃亡者」です。

「リチャード・キンブル職業医師。正しかるべき正義も時として盲しいることがある ・・・」の矢島正明さんのナレーションで始まる、印象的なオープニングは今でも耳に焼き付いています。

1963年から1967年まで、4シーズン、全120話のどのエピソードも内容の濃いものでした(日本放映開始は1964年)。
とりわけ、1967年に2回に分けて放送された。完結編「裁きの日」は最後まで息もつかせぬ内容で、この名作ドラマのラストにふさわしい内容でした。

ドラマのエピローグ、自由の身になったキンブルが、最後の逃亡の旅を手助けした同郷の女性ジーンと腕を組んで裁判所から出てきます。そしてジェラード警部がキンブルに握手を求めたあと、裁判所の前に止まったパトカーをキンブルが見て、キンブルが複雑な表情を見せます。
それを見たジーンが、「Hey!」と声を掛けると、キンブルが「Hey!」と応えます。因みに、日本放映版では、ジーンは「リチャード?」と声を掛け、キンブルが「行こうか」と応えています。個人的には日本語訳の方が好みです。
そして、「9月2日土曜日、この日、逃亡の旅は終わった」の最後のナレーションをバックに、腕を組んで前を見て歩む、キンブル(デビット・ジャンセン)とジーンの姿が、この名作ドラマのラストシーンです。

過酷な逃亡生活が終わりを迎え、小児科医に復帰したキンブルが、この美しい、理知的で、チャーミングな女性ジーンと新たな人生をスタートさせることを視聴者に確信させるラストシーンです。

このジーンを演じている女優はダイアン・ベイカーさんです。この完結編を観たとき、このスリリングなドラマが、こんな綺麗な女性とハッピーエンドになったことに、安堵したことを憶えています。

私は映画をほとんど見ないので、ダイアン・ベイカーさんの出演した映画作品の記憶は残念ながら、ありません。
しかしながら、私の最も好きなテレビドラマのラストシーンを飾ったダイアン・ベイカーさん、私にとって決して忘れることのできない女優です。


日記・雑談 ブログランキングへ
人気ブログランキングに登録しています。よろしかったら、ポチッと応援をお願いします。

nice!(97)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 97

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0