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魅惑の鉄道車両(第25回) [魅惑の鉄道車両]

私のことを魅了してやまない鉄道車両を紹介していきます。

第25回はJR東日本のE501系です。

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常磐線は電気事業法に基づき、茨城県石岡市にある気象庁地磁気観測所の半径30km以内は直流電化できないと定められているため、東京近郊の取手、藤代間で交直を切り替えるという、他線区には見られない特殊事情があります。

そんな特殊事情から、純然たる通勤車両である209系の交直両用版とも言えるE501系は生まれました。
通勤車両の屋根上パンタ周辺に交流機器が乗った外観は、デビュー当時、意表を突かれた独特の存在感を感じたものです。

更に、E501系の独シーメンス製の制御装置(VVVF)は、起動時の変調音が音階を奏でる、いわゆるドレミファ・インバーターであることも魅力でした。残念ながら独シーメンス製VVVFは老朽化により、国産のものに換装されていて、今はドレミファ音は聞くことができなくなってい ます。

同じ独シーメンス製のドレミファ・インバーターを搭載していた、京急2100形の音階音と比較すると、E501系より2100形のほうが音階がより正確ではっきりしていた記憶があります(音鉄ではないので、音は記録していないです)。

E531系の投入で、WC設置改造を受けて常磐線ローカルと水戸線での活躍となっていますが、のどかな風景の中を純然たる通勤車両が走る姿は、なかなか味わい深いものがあります。


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hanamura

ドコとは申せませんが、モーターや蓄電池などなど電機部品
メーカー推奨の交換、修理の間隔を、延長していると聞きました。
独シーメンス製VVVF換装のウラ・・・単なる妄想、個人的妄想です。
安心・安全な運行を、絶え間なく・より安く!ですものね。
by hanamura (2015-07-01 21:59) 

芝浦鉄親父

hanamura様、こんばんは。
難しい話はよく解りませんが、60年代までのメカニカルなキャブレターのクルマと現代の電子制御燃料噴射装置のクルマを比べると、末永く未来まで安定して走らせることができるのは、いにしえのキャブレターのクルマかも知れませんね。

by 芝浦鉄親父 (2015-07-01 22:39) 

またじ

E501系もシーメンス下ろしちゃったのですね、残念!
京急は力行のみドレミファでしたがE501系は回生制動時もドレミファ(逆だからファミレド?)しているとか聞いたことがありますが、乗ったことないので…
by またじ (2015-07-02 06:48) 

芝浦鉄親父

またじ様、おはようございます。
E501系の起動時のサウンドは、ファ以降の音程、音の長さが、京急車とだいぶ違っていた印象がありました。京急のほうが鮮明なサウンドでした。
残念ながら制動時のサウンドは記憶にのこってません。
by 芝浦鉄親父 (2015-07-02 08:22) 

soujirou-3

特殊事情というのを初めてしりました
普段乗っているつくばエクスプレスも同じなんでしょうね

by soujirou-3 (2015-07-02 10:41) 

芝浦鉄親父

soujirou-3さま、こんにちは。
おっしゃるとおり、守谷、みらい平間で交直切替を行っています。
関東鉄道常総線が、輸送量の割に電化されていない理由は、交流電化の場合、車両製造コストが直流電化に比べ高くなるため、採算面で合わないためと言われています。
by 芝浦鉄親父 (2015-07-02 12:41) 

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